ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「一味違うゴルフの楽しみ方」がテーマです。
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プレーが上手くいかなくてもゴルフ場には「豊かな自然を味わう」という楽しみがある

スコアだけではないゴルフの楽しみ方がある

毎回、「上達」をテーマにお伝えしてきた、この連載ですが、今回はちょっと上達テーマはお休み。プレーや、スコアだけではない、ゴルフの楽しみ方について考えていきたいと思います。

ゴルフの楽しみといえば、それはもう、良いショットをして良いスコアを出すこと。そんなのわかり切っているじゃん! と言われそうですが、ではショットもままならず、スコアも散々という不調の日はどうするのでしょう?

そんな日のゴルフには、どんな「楽しみ」がありますか? えっ「そんなの何もないよ」ですか?

そう、スコアやショットの結果だけがゴルフの楽しみだとしたら、「楽しくない」「楽しめない」ラウンドのほうが多くなってしまうのではないでしょうか?

せっかくゴルフに一日費やしたのに、失望や、後悔、反省ばかり、というのではちょっともったいない、と思うのです。

ゴルフ場という自然の中の広大なスペースを限られた人数で占有するゴルフ。その広くて美しいフィールド、初めて訪れた時は「うわー!」と感動したのではないでしょうか?

美味しい空気、気持ちの良い風、綺麗に敷き詰められた芝生、まばゆい太陽、その光に照り返る水面、鳥たちのさえずり、などなど。

たとえプレーが上手くいかなくても、ゴルフ場には「豊かな自然を味わう」という楽しみがあるのです。ぜひ、この楽しみを再認識して頂きたいのです。

「スコアカードから顔を上げる」と楽しみ方が広がる

私が幹事を務めるゴルフ会では、たまにスタート前に宿題を出すことがあります。プレー中に、見たり、聞いたりした「生き物」を一人10個、パーティーの席で発表してもらうのです。生き物には草花も入りますから、10個は決して多くはないのですが、プレーだけに没頭している人にはとても難しく感じられるようです。

これをやってもらうと、いつも見慣れたコースなのに、「あんなところに可愛い花が咲いていた」、「もうおたまじゃくしが一杯だったよ」「今年はやたらキジが鳴いていたね」などなど、プレーの出来に関係なく、その日の発見を無邪気な笑顔で報告してくれます。

また、私の知人には、春の山菜の時期や梅の実がなるころを狙ってコースにやってきて、プレーそっちのけで「収穫」にいそしむという猛者もいますし、あるコースでは、必ずパンくずを持参して、池の鯉に与えるのを楽しみにしている古参メンバーさんもいます。

こういう方たちは、たとえスコアが悪くても、いつもニコニコ。実に楽しそうです。

ある意味、多様なゴルフの楽しみ方を心得ている、「ゴルフの達人」といえるのではないでしょうか?

もちろん、自分のゴルフに真摯に向き合い、ストイックにゴルフに取り組むこと自体は素晴らしいことです。でも、あまりにもそうしたことばかりに気持ちが入ってしまうと、ストレスばかりで心に余裕がなくなってしまうのではないでしょうか?

気持ち良く感じていたはずのそよかぜも、「むむ、今日は厄介な風が吹くぞ」とただの警戒の対象になってしまったり、池や川なども池ポチャの恐怖の対象でしかなくなってしまったり。

それではやっぱり「もったいない」と思うのです。

たまには「スコアカードから顔を上げて」、コースの景色や季節の移ろい、そういったものに目を向けてみて頂ければ。きっとゴルフの楽しみが広がると思いますよ。

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