ゼクジョ会は4年ぶり3回目の開催
6月の第1火曜日は、アメリカで制定された女性ゴルファーの日(今年は6月6日が記念日。5月30~6月6日は女性ゴルフ・ウィーク)で、世界的に女性ゴルファーのためのイベントが開催される。今回のゼクジョ会も、その一環という趣旨だ。
(新型コロナで)4年ぶり3度目の開催となったゼクジョ会。今回は、ゼクシオユーザーだけでなく「ゼクシオを打ってみたい」と興味を持っている女性や、ゴルフライフをもっと満喫させたい女性に向けた限定イベント。午前と午後の部に分かれ、総勢34名のゴルフ女子が参加。年齢層は20代から60代までは幅広い年代が揃った。
ゼクジョ会では、3つのコンテンツが用意され、3時間かけてすべてを体験できるボリュームたっぷりなイベント。なかでも香妻琴乃プロによるゴルフマネジメント講座は普段聞けないプロの話を聞ける貴重な体験のひとつだった。
香妻琴乃プロによる“女子目線”上達講座
試合前の練習ルーティンやコースマネジメント、状況に応じた攻略法などお客さんも興味津々な様子。いくつか例を挙げると、「試合前の練習は、必ずパットから始めて、その合間にアプローチとショットの練習をして、練習最後はもう一度パットで締めます。ゴルフのスコアは、プロでもアマでもやっぱりパットが一番左右しますから」(香妻プロ・以下同)
「飛ばない女子は、アゲンストの風が大敵。飛ばそうとして、力が入るとスウィングが知らず知らずに速くなります。スウィングリズムが速くなるとスピンが増えるので、かえって飛ばないし、曲がり幅も大きくなります。アゲンストでは、特にゆっくり振るイメージをもって振っています」
参加者からの、池やバンカーが目に入るホールについての質問に対しては、「プロでも見た目からのプレッシャーはあります。私は、嫌な池やハザードは、そこを全部、芝だと思って、気持ちを落ち着かせてからショット動作に入ります。これもセルフマネジメントのひとつです」
最初は少し緊張ぎみだったお客さんも、香妻プロに質問をしたりと徐々にリラックスした様子で、イベント終了時には、今日初めて会ったはずなのにお客さん同士で仲良くなっているなんて光景も……。
このイベントについて、主催者のダンロップさんに聞くと、「女子ゴルファーを盛り上げたいんです。とにかく楽しんでほしいという気持ちが一番です。もちろん、ゼクシオのクラブを使用していただきたい気持ちもありますが、女性ゴルファーが増えるだけで、ゴルフ業界としてはとても嬉しいことですしね」と話す。
たしかに、一般的に、試打クラブは女性ものが少なかったり、そもそも試打に行かない人が多いので、このような機会があれば気軽にニュークラブが試せるというわけだ。
女子こそ、フィッティングが大事だと痛感
参加している女性に聞くと、「(フィッティングや試打は)なんだか恥ずかしくて躊躇して、行けなかったんです。でも、ここだと女性だけですし、『ミスしてもいいですよ』と、声をかけてくださったので、人目を気にせず打てました。やっぱり、フィッティングや試打って大事ですね。ぜんぜん、違いました」とのこと。
初心者だったり、自信がないとなかなか行けない現状があること、パワーのない女性こそ試打やスペックの違いを体感することが大事だと再認識。
加えて、トーナメント観戦の方法やゴルフの豆知識など座学コーナーも用意されていて、女性には嬉しい企画が盛りだくさんだった。
今回は女性ゴルファーの日に合わせて開催されたが、主催者はこれからは定期的に「ゼクジョ会」を行っていきたいと話していた。