15日から始まる全米オープン。試合の行方も気になるが、ぜひ目に焼き付けておきたいのが、会場となるロサンゼルスCC・ノースCだ
画像: ロサンゼルスの街の中心にある「ロサンゼルスCC(LACC)」。全米オープン出場を決めた石川遼も回ることを夢見ていた

ロサンゼルスの街の中心にある「ロサンゼルスCC(LACC)」。全米オープン出場を決めた石川遼も回ることを夢見ていた

同コースは「隠れた宝石」とも称される超プライベートコースで、これまで一般の目に触れることがなかった。というより、人目にさらされることを拒んでいた面もある。1986年に全米オープンが開催される可能性もあったが、メンバーからの反対でとん挫。大会がこのコースで開催されるのは40 年のLAオープン以来、83 年ぶりとなる。

そして、ハリウッドのど真ん中にあるにもかかわらず、リビエラCCやベルエアCC とは異なり、映画スターやセレブたちにも門を閉ざしていた。かつてPLAYBOY誌を創刊したヒュー・ヘフナー氏がノースC・13 番グリーンそばに豪邸を構えていたが、その彼ですら入会を断られている。

しかし、2010年にノースCが大きく改造されたことと若いメンバーが増えたことで保守的な流れが変わり、今回の受け入れに至ったというわけだ。

気になるコースだが、フェアウェイは広く変化に富んでおり、たとえばパー3のホールでは5番が124ヤード(普段は90 ヤード台)にもかかわらず、11 番は290ヤードと大きく異なる。542ヤードのパー4があると思えば、330ヤードのパー4もあり、パー5は537、547ヤードと距離だけ見ればパー4と変わらないホールがある一方、623ヤードのホールもあり、バリエーション豊富。

同コースを知るゴルファーによれば、「リスクに見合った報酬がある」ため、優勝スコアは大きく伸びる可能性がある一方、崩れる選手も少なからず出てきそう。リーダーボードが目まぐるしく変わるかもしれない。

先日、全米オープン出場を決めた石川遼が「回ることを夢見ていた」と言った同コースを、選手たちがどう攻略するか楽しみだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年6月27日号「バック9」より

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