スコアメイクに重要となるグリーン上でのパッティング。そんなパターのストロークの傾向は、パターのタイプやボール位置によっても変わってくるという。プロゴルファー・大谷奈千代にイラストを交えて詳しく解説してもらおう。

パターの形状によってストロークも変わる

皆さんはどんなパターを使っていますか? ゴルフは道具を使うスポーツですから、パターのフェースバランスによって起こるギアの効果を知っておくことで、ご自身にとって効果的な取り扱い方を選択することができます。

そんなパターには平らな台でバランスよく置いた時、フェース面が真上を向くパターと、トウ側が下を向き斜めに傾くパターの2つのタイプがあります。

画像: パターにはフェースバランスとトウヒールバランスの2つのタイプがある

パターにはフェースバランスとトウヒールバランスの2つのタイプがある

フェースのバランスがストロークに影響する!

フェース面が真上を向くパターをフェースバランスと言います。フェースバランスのパターは、ストレートにフェース面を保つ構造になっているのでストローク自体がストレートに動きやすく、形としては、マレットタイプやネオマレットタイプの傾向です。

一方トウ側が下を向き斜めに傾くパターをトウヒールバランスと言います。トウヒールバランスのパターは、ストロークの際フェースの開閉が起きやすく、形状としてはブレードタイプ(ピン型)や、L字タイプなどに見られます。

画像: フェースバランスのパターはフェースの開閉が起きにくくストロークがストレートに動きやすい。一方トウヒールバランスのパターはフェースの開閉が起きやすく円弧を描くようなストロークになりやすい

フェースバランスのパターはフェースの開閉が起きにくくストロークがストレートに動きやすい。一方トウヒールバランスのパターはフェースの開閉が起きやすく円弧を描くようなストロークになりやすい

このようにフェースのバランスによってストロークの動きに違いが出てきますから、タイプ別に打ってみてください。パターの選択には、ご自身の好みが大切です。

ボールポジションによってストロークの軌道が変わる!

好みのパターのタイプが決まれば、次はセットアップです!

基本は①左目の真下にボールを置きます。またグリップ位置は肩の下に構えましょう。こうすることで、自然とストレート・トゥ・ストレートの軌道でストロークすることができます。相性がいいのはフェースバランスのパターです。

そして②左目の真下より、ボールの位置の半分くらい遠く置くセットアップもあります。グリップ位置は肩の下に構えます。調整したのはボールポジションがほんの少し遠くなっただけです。距離ができたぶん、ストロークの際自然と円弧を描くようになるので、フェースは開いて閉じる、オープン・トゥ・クローズの軌道になります。相性がいいのはトウヒールバランスです。

画像: ボール位置によってもストロークは変わる。ボールが左目の真下ならストレートに、ボール半分外側に置けば円弧を描きやすい

ボール位置によってもストロークは変わる。ボールが左目の真下ならストレートに、ボール半分外側に置けば円弧を描きやすい

応用すると、開閉しやすいトウヒールバランスのパターで①左目の真下にボールを置くスレート・トゥ・ストレートのアドレスの組み合わせはOKと言えます。またストレートにバランスをとるフェースバランスのパターで、左目の真下より、ボールの位置の半分くらい遠く置いてオープン・トゥ・クローズのアドレスの組み合わせもOKです。

画像: 基本的にフェースバランスパターはボール位置が左目の真下、トウヒールバランスパターはボール半分外側に置くと相性が良い。とはいえパタータイプとボール位置の組み合わせは自由。自分の打ちやすさ、構えやすさを重視しよう

基本的にフェースバランスパターはボール位置が左目の真下、トウヒールバランスパターはボール半分外側に置くと相性が良い。とはいえパタータイプとボール位置の組み合わせは自由。自分の打ちやすさ、構えやすさを重視しよう

パッティングは打ちやすい、構えやすいと感じたものを選択するようにしましょう。打ちやすいパターを選ぶことで、繊細なタッチが出てくるようになります。もちろん今お持ちのパターで、ボールポジションを選択することも効果的です。

是非こういった組み合わせを参考にしていただき、ご自身に合った選択でストロークを調整してみてください!

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