ドライバーの飛びに驚き購入したゴルファーがアイアンのよさにも気づき、話題となっているのが「PARADYM」(パラダイム)のアイアンだ。
モデルは3種類、標準モデルの「PARADYM」と、よりやさしい「PARARYM X」、そして速く振れるという「PARADYM MAX FAST」だ。どんな性能で、どういったゴルファーにいいのか小暮博則プロが試打してみた。
パーオンの確率を上げ、ピンに寄せるなら「PARADYM」
「フェース面をコントロールできるのでボールをつかまえていけます。ヘッドは3モデルのなかでいちばん小ぶりです。かといって難しいわけでなく、ミスに強くやさしい。ちゃんと芯も感じられるし、飛距離が出てヘッドを操作しやすく弾道を自分で作れるところもいい。アベレージクラスにはやさしく、上級者クラスが使えばよりメリットを感じられるでしょうね」(小暮プロ)
やさしいアイアン=アベレージゴルファー向けと決めつけてはいけない。プロも納得する顔のよさと、やさしさ、そしていざとなればボールを曲げてコントロールできる操作性も備わっている。
「ゴルフの腕前は上がっているのになかなかスコアにならないという人いませんか? ショットはいいのに3パットが多い……。それはパットが悪いのではなくショットがピンに寄っていないから。ただグリーンを狙うだけでなく、ピンをカップを狙える。『PARADYM』を使えば、そんなゴルフができるようになり、スコアも自然とよくなります」(小暮プロ)
曲がらない強い球で狙うなら「PARADYM X」
次は「PARADYM X」を試打した小暮プロ。
「PARADYMと比べるとフェースは少し面長になってグースが入ってきます。フェース面をスクエアにキープしやすく、ボールをよりつかまえていけるイメージがあるのでスライサーにもオススメできます。ボールが上がりやすく左右の曲がりが少ないのがいいですね」(小暮プロ)
ボールがつかまりやすくて曲がり知らず。スライスに悩んでいた人や、直進性の高い強弾道でシンプルにコースを攻めたい人向きのアイアン。
「強い弾道が打てて打点のブレやミスにも強い。ラフからのショットでも当たり負けすることがないので、ドライバーを打ったあとのプレーがシンプルになる。自然とコースの攻め方もシンプルになるため、コースのマネジメントも上手くなると思いますよ」(小暮プロ)
※「PARADYM X」はCALLAWAY EXCLUSIVE限定製品
「PARADYM MAX FAST」は速く振れて飛距離性能ナンバー1
最後に打ったのは「PARADYM MAX FAST」
「構えてみると思ったよりもグースはなく、ターゲットに対してフェースを合わせてセットしやすいですね。フェース面の高さが低く、ボールが上がりやすいイメージが出ています。この形状だとスウィング中の抵抗も少ないはずなので、これも速く振れる秘密なのかもしれませんね。飛距離性能はナンバーワン、とにかく飛びます」(小暮プロ)
軽量で振りやすいので非力な人専用と思いがちだがそうではない。
「アイアンにも飛びを求める人、グリーンへのショットをプロと同じ番手で打ちたいとか、プロよりも飛ばしたいとかにもいいと思います。形状がシンプルでカッコいいので誰でも使ってみたいなと思えるはずです」(小暮プロ)
3つのアイアン、どう選ぶのが正解
3つのモデルを試打した小暮プロのアドバイス。最初は「PARADYM」と「PARADYM X」を打ち比べるのがいいという。
「この2つは形状もスペックも近いものがあるので打ち比べて違いをしっかりと確かめてほしいですね。飛ぶし、どちらもやさしいですが『PARADYM』はボールがコントロールできて上級者にとっては芯が広いモデル。『PARADYM X』は右へのミスが出にくくて強い球が打ちやすい。ヘッドの形状にも違いがあるので比べてほしいですね」(小暮プロ)
ここで自分のアイアンを決定してもいいのだが……
「もし、打ち比べたあとに『もっと飛距離が欲しい!』と思った人は『MAX FAST』の試打に進むのがいいでしょう。『MAX FAST』の飛距離性能を体感してから、どれにするか決めてください」(小暮プロ)