全米オープンでメジャー5勝目を射程圏内にとらえながら1打足りず戴冠を逃したローリー・マキロイ。PGAツアーのスポークスマン的存在となりLIV批判をしてきた彼の"ある行動"が注目を集めている。
今回の"グータッチ"で、2人の関係が「完全に修復された」!?
これまで幾度となく犬猿の仲説が流れた2人。
最近は関係も良くなりつつあるようだが、全米オープン最終日のラウンド前、コースの駐車場でマキロイはブルックス・ケプカと遭遇し周囲をザワつかせるも、運転席のケプカにグータッチし、「大したものだね」と声をかけた。
その"大したもの"が何を指しているのか定かではないが、先の全米プロでLIV勢初のメジャー制覇を達成したことを指していたようで、声をかけられたケプカも思わず笑顔。
不仲の元凶は、ケプカがメジャー連覇を飾った17年から19年にかけての発言だろう。当時ケプカは
「マキロイは14年を最後にメジャーに勝っていない。今の自分に彼は脅威ではない」
と言い放ち周囲を不安にさせたが、完全な亀裂が入ったのは昨年ケプカがLIVに移籍したとき。今度はマキロイが
「言ったことと別の行動をする二枚舌」
とケプカを批判し、2人の溝は修復できないほど広がったように見えた。
しかし今年のマスターズ前週にフロリダで行われたLIVの大会にケプカが優勝したとき、マキロイはケプカにお祝いのメッセージを送り、マスターズではケプカの申し出により一緒に練習ラウンドをすることに。
ケプカが全米プロで優勝を決めたときもマキロイは
「彼はライダーカップに出場する権利がある」
とケプカを擁護。
今回の"グータッチ"で、これまでの2人の関係が「完全に修復された」ととらえる向きもある。
いまだ詳細は確定していないが、折しもPGAツアーとLIVゴルフの問題も解決(?)したばかり。
2人のグータッチは、分断されていたゴルフ界を1つにする"象徴"なのかもしれない。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年7月11日号「バック9」より