今年のゴルフ5レディスは9月1日~3日に北海道のGOLF5カントリー美唄コースで行われるが、今から19年前に同じコースで開かれたゴルフ5レディスで、不動裕理が永久シードを獲得した。
画像: 10歳でゴルフを始め、清元登子に師事して腕を磨くと、1996年のプロテストに合格(写真右)。同年の新人戦、加賀電子カップでプロ初優勝を果たした。写真左は2004年、ゴルフ5レディスで30勝目を挙げた不動裕理

10歳でゴルフを始め、清元登子に師事して腕を磨くと、1996年のプロテストに合格(写真右)。同年の新人戦、加賀電子カップでプロ初優勝を果たした。写真左は2004年、ゴルフ5レディスで30勝目を挙げた不動裕理

初優勝からわずか12年で50勝を挙げた不動裕理

新人戦で優勝しプロとして順調なスタートを切った不動裕理。ルーキーイヤーは22試合に出場しトップ10入り5回、8月の新キャタピラー三菱レディースでは2位になるなど、賞金ランク34位でシード権を獲得。翌98年は29試合に出場し、予選落ちはわずかに3回、トップ10入り11回で賞金ランクは10位にアップ。だが、あと一歩のところで優勝には届かなかった。

ところが99年11月の伊藤園レディスでプロ初勝利を挙げると、異次元の強さを発揮し始める。翌2000年には6勝し、国内女子ツアーで初めて年間獲得賞金1億円を突破、初の賞金女王に。01年、02年も4勝ずつ挙げ3年連続賞金女王となる。そして03年は開幕戦を勝利で飾ると、ツアー新記録となる年間10勝を記録する。4年連続賞金女王と同時に、平均ストローク、平均パット数、パーオン率、リカバリー率など、部門別ランキングもほぼ全てを制覇した。翌年も不動の勢いは止まらない。7月のスタンレーレディスでシーズン4勝目を挙げ通算29勝、永久シードにリーチをかけた。

そして迎えた翌週のゴルフ5レディス。2日目を終え首位に立った不動は1打差2位の14歳のアマチュア、金田久美子と最終日最終組に。前半で一時、金田に並ばれるが、淡々と自分のゴルフを貫き、念願のツアー30勝を達成。樋口久子が達成した29歳の記録を抜き27歳285日で6人目の永久シードを獲得した。そして9週後、10月の日本女子オープンを初制覇し31勝目。

前年に日本女子プロとリコーカップを制していた不動はメジャー3冠を達成した(サロンパスカップは08年からメジャーに昇格)。その後も不動は勝利を重ね、11年のサイバーエージェントで通算50勝。初優勝から12年目のことだった。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年8月1日号「ニッポンゴルフ初物語」より

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