DPワールドツアー(欧州ツアー)参戦5年となる”旅人ゴルファー”こと川村昌弘プロと久しぶりに会った時松隆光プロ。仲良しの2人はジュニア時代のトークで盛り上がった!
画像: 18年に欧州ツアーのQスクールを突破してから、シード選手として世界各地で活躍している川村。写真は19年の全英オープン

18年に欧州ツアーのQスクールを突破してから、シード選手として世界各地で活躍している川村。写真は19年の全英オープン

「あの頃はどんな子どもよりも練習していた、ただそれだけ」(川村)

時松 18年に欧州ツアーのQスクールを突破してから、シード選手として世界各地で活躍している。海外の話は徐々に聞いていくけど、昌弘との付き合い、長いね。

川村 小学6年生からだから、もう20年近くにもなるな。僕のゴルフ人生に、源ちゃんはセンセーショナルに登場したよ。それまでは僕ともう一人で年に3回ほどある全国大会の優勝を争っていたんだけど、小学生最後の冬に、源ちゃん(旧名・源蔵)がいきなり初日トップで現れて!

時松 レインボーカラーの矯正を、歯にはめてやろ(笑)。

川村 そのハイカラな歯にも驚いたけど、源蔵というおじいちゃんみたいな名前と、怖そうな父ちゃんと、パンチが効いてる母ちゃんを連れていて、すごいキャラが登場したって(笑)。

時松 試合の夜にホテルの近所の焼き肉屋さんで一緒になったんだよね。結局、僕は初日だけトップで、昌弘が勝ったんだ。それにしても昌弘は小学生の頃からメチャクチャゴルフが上手くて、こんな選手が同い年でいるんか! って。九州の大会で優勝していたんで、僕も少しはやれるのかと自分に期待していたんやけど、昌弘にボロボロにされて、レベルがまったく違うなと。

川村 こんな年までゴルフでご飯を食べられているんやから、多少のセンスはあったかもしれんけど、あの頃はどんな子どもよりも練習していた、ただそれだけ。始めたのが5歳と早かったし、僕、負けず嫌いやったからね。

1人だけ10アンダーとかとんでもなく2位に差をつけて勝っていたから、たまに負けると悔しくて。負けた翌日からまたストイックに練習して。今の僕が当時の僕に話しかけられるなら、「もうちょっと楽しくゴルフしなさい」って、言ってあげたい(笑)。

「ナショナルチームの事務局の内田さんは僕の恩師」(川村)

画像: 時松と川村はジュニア時代からの仲良し。小学生時代の川村昌弘(写真はゴルフダイジェストジャパンジュニアカップ)

時松と川村はジュニア時代からの仲良し。小学生時代の川村昌弘(写真はゴルフダイジェストジャパンジュニアカップ)

時松 小学生から、親同士も仲良くなって、昌弘とは試合会場で一緒に行動していたよね。

川村 プロになる直前かな、源ちゃんの実家へ泊まりでゴルフをしに行ったこともあった。僕、当時から伝統的なゴルフ場が好きで、源ちゃんのホームコース筑紫ケ丘GC、よかったなぁ。

時松 高校3年生のとき、大学へは行かずにいきなりプロを目指すとなって、ナショナルチームで昌弘にいろいろ教わったこと、懐かしく憶えているよ。

川村 まだスマホがなかった時代で、夜に宿舎で源ちゃんが持ってきたiPodの小さな画面でAKB48を見ながら息抜きしてたよな(笑)。お互い、ゴルフは一生懸命やるタイプだったから、手を抜かずにトレーニングしていたっけ。筋肉痛で死にかけたもんな。(佐藤)大平なんて「足を痛めました」とか言い出してトレーニングを離脱したのに、夜ピョンピョンしとった(笑)。要領というものも大切なんやと、大平から学んだわ!

時松 あのときは僕、72キロで日本をたって、合宿先のグアムから帰ってきたら65キロに。1週間くらいで。キツかった~。

川村 これ、絶対に記事に載せておいてほしいんやけど、事務局に内田さんというすごく厳しい人がいた。みんなは嫌っていたかもしれないんやけど、僕はああいう人がいないと締まらないなと思っていたんだよ。試合後の反省会でボロカスに言われるんやけど、僕にはその言葉がありがたかった。

時松 ランニングで僕が遅れだしたとき、内田さんがそばに来て、「お前の全力はそんなもんか」って。怖かった~。

川村 鬼の怖さだったよな。だけどある日、試合でスコアが良くなかった後、部屋に電話がかかってきて、「お前、今日大丈夫だったか?」って。何がですか? 別に大丈夫でしたけどって言ったら、「昨日の反省会のテープを後で聞き直したら、お前のこと、俺、ボロカスに言い過ぎていたから」って(笑)。

時松 反省会のことをご自分で反省されるほど、ボロカスに言われてたんや!(笑)。

川村 それだけ親身になってくれていたんだよ。アスリートの書籍を「これ、いいから読んでみろよ」とか、内田さんは僕の恩師の一人だと思ってる。

時松 昌弘はあのときも負けず嫌いで、ランニング、必死に走っていたよね。

川村 僕の場合、運動神経が最悪だから、体力測定ではナショナルチームのワースト記録をことごとく更新した(笑)。だけど走ることだけは、幼い頃から走っていたし、負けず嫌いを発して、ランニングだけは負けるかって、根性出してた。

時松 ゴルフって、野球とか他のスポーツと違って、根性なんて求められるイメージないけど、ナショナルチームでは、本当に精神的に鍛えられたね。

川村 うん、内田さんの言葉も、根性のランニングも、iPodのちっちゃな画面でのAKB48も、もしかしたら、今もプロとしてやれている僕らの力になっているのかもしれないよね(笑)

TEXT/Yuzuru Hirayama PHOTO/Tadashi Anezaki

※週刊ゴルフダイジェスト2023年8月15日号「時松プロ ご指名プロと技トーク わかったなんて言えません」より

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