PGAツアーは今週末プレーオフシリーズ第1戦フェデックスカップ・セントジュード選手権を開催する。レギュラーシーズンでポイントランクトップ70のみが出場する大会だが、なぜか選手たちのパターを変更が相次いでいる。なぜこの時期に? その謎を解き明かす。

世界ランク1位のスコッティ・シェフラーは試合前の練習日にシーズンを戦ってきた相棒スコッティ・キャメロン ニューポートではなく2本のテーラーメイドのスパイダー Xパターのテストにほとんどの時間を費やした。

いっぽう同ランク3位のローリー・マキロイは逆にこれまで使用していたテーラーメイド、スパイダー Xではなくスコッティ・キャメロン Phantom X 5.5をバッグに入れた。

画像: スコッティ・キャメロン Phantom X 5.5にパターをチェンジしたローリー・マキロイ(写真/Getty Images)

スコッティ・キャメロン Phantom X 5.5にパターをチェンジしたローリー・マキロイ(写真/Getty Images)

選手たちはパターが機能している場合、道具を替えようとは考えない。ましてフェデックスカップ上位でプレーオフ進出を決めながらなぜシーズン大詰めでパターを変更するのか? 

好調に見える2人だがじつはパッティングのスタッツは下位。シェフラーはストローク・ゲインド・パッティングで140位、マキロイも86位に低迷している。ショット力が高いだけにグリーン上でつまずく状況にフラストレーションが溜まっているようだ。

その証拠にマキロイは「ただ何か違うものを打ちたくなった。リフレッシュしたいと思ったんだ。ガレージで何本から取り出して2、3発打ってピンときたものを持ってきた」という。

アマチュアにも経験があるはず。パターを替えた途端面白いようにパットが入り出した経験が。しかしそれが続くかといえば決してそうではない。もちろんレベルは違うがプロもアマチュアと同じようなストレスを抱えながらプレーしている。

シェフラーは以前から「スパイダーパターのビジュアルが好きだったけれど感触があまり好きではなかった」と打ち明ける。「ヘッドの後ろに重みがあるパターの打感が好きになれなかった。そこでテーラーメイドと相談し、試行錯誤を重ねた結果、ウェイトを前方に配置した僕好みのパターを作ってもらった。フロント重心だから自分が好きなブレードパターの感覚で打てるのが気に入っています」。

その他にもライダーカップのメンバー候補サム・バーンズがオデッセイの7’s Headから今季ツアーを席巻したジェイルバードに変更した。

なぜこの時期にパターチェンジに踏み切る選手が多いのか? プレーオフシリーズの後に控える欧米チーム対抗戦ライダーカップを見据えているからという見方もできる。新しく投入した魔法の杖が機能しミラクルが起きれば最高だが、そうでない場合でもプレーオフは始まったばかり。2戦目、3戦目そしてライダーカップまでに最終調整をおこなえばいいという考えが選手たちにあるようだ。

「最初の数日で想い通りにいかなかったらスパイダーに戻す可能性もある」というマキロイは「プレーオフシリーズを12ラウンドのトーナメントと捉えている」。シーズンは残り少ないが、ここからがトップクラスの選手にとって短期集中の正念場。それを踏まえた上でのパターチェンジ。果たしてその成果は?

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