プレーオフ初戦のフェデックス・セントジュード選手権の最終日に66をマークし、ポイントランク47位に浮上。トップ50圏内を確保しBMW選手権の切符を掴んだ松山だったが、2日目スタート前ウォーミングアップ中に右腰に違和感を感じ、これ以上プレー続行は不可能と判断。背中痛により無念の棄権を余儀なくされた。
初日はバーディ発進で7番までに4バーディをマーク。ところが9番のダブルボギーから流れが変わり後半4ボギー(1バーディ)を叩いて、1オーバー71と出遅れたものの「前半はいい感じのプレーができた」と手応えをにじませていた。それだけに残念だ。
それでも彼が保持する9年連続トップ30入りはツアー最長記録。10年連続は逃したものの米メディアでも松山の記録が途切れたニュースが大きく取り上げられるなど、改めてマスターズチャンピオンの偉大な足跡がクローズアップされている。
フェデックスカップのポイントランク1位で最終日トップタイで迎えたスコッティ・シェフラーを逆転したのが5位からスタートしたホブラン。バック9で7バーディの猛攻でキャリアベストの9アンダー61をマークし、シェフラーとマシュー・フィッツパトリックに2打差をつけ今季2勝目、ツアー通算5勝目をゲットした。
「バック9で7バーディを奪ってすごい連中に勝ったんだからクールだね。でもラウンド中は優勝のことはまったく考えていなかった。ただ1打、1打、最善のプレーをすることだけを考えていた」と無欲の勝利を強調したホブラン。
逆転を許したものの2位タイに食い込み、大会前の40位から30ランクアップし10位に浮上したフィッツパトリックは「自分的には素晴らしいプレーができた。61を出されてしまったらなす術がない」と勝者に脱帽のていだった。
これでツアー選手権に出場する30名が出揃いシェフラーが1位、ホブランが2位、ローリー・マキロイが3位、ジョン・ラームが4位、43歳のルーカス・グローバーが5位から最終戦に挑む。それぞれが10アンダー、8アンダー、7アンダー、6アンダー、5アンダーとアドバンテージを持った状態でスタートする。
昨年も1位でツアー選手権に進出したシェフラーは決勝ラウンドで63、66をマークしたマキロイに逆転され年間王者の座を目前で逃している。今年はどんなドラマが生まれるのか? 最終戦も目が離せない展開になりそうだ。