「今後は透明性をもって報告を行う」の約束は果たされていない
ツアー選手権最終日、18番グリーン脇で女性アナウンサーがモナハン氏を紹介しようとする声を遮さえぎるかのように野次が飛び、氏の発言中もブーイングは止まず。
PGAツアーとLIVの統合話が出て以来、モナハン氏は選手ばかりでなくファンからも反感を買ったということか。
今年6月に発表された”電撃統合話”に関し、選手たちが何も聞かされていなかったというのは既報のとおり。
その後、モナハン氏は体調不良を理由に公の場から姿を消したが、7月17日に職務復帰。選手たちに「今後は透明性をもって報告を行う」と伝えたものの、その約束は果たされていない。
というのも、プレーオフシリーズ初戦のセントジュード選手権開催前に行われた選手会のミーティングでもほとんど具体的な話はされず、ミーティングに参加したトム・ホギーは、
「まだ知らされていないことがたくさんある」
とゴルフチャンネルのインタビューで語っている。
選手権直前の記者会見で、
「12月31日までに枠組み合意の詳細を詰めなくてはならないが、私たちが交渉を完全に終わらせるまでは、私は公の場で何も話すつもりはない。交渉が終われば直接、そして明確に個々の質問にも答えることができるだろう」
とし、LIVゴルフの継続やLIVへ移籍した元PGAツアー選手の”出戻り問題”など、具体的な質問に答えることはなかった。
選手に対してもファンに対しても具体的な説明がなされなかったことで、このブーイング。
SNSでは高騰を続ける賞金額に対する不満や、不透明な統合の内容についてなど、ファンによる怒りの書き込みが連日のように投下されている。
どのような形で着地するか、答えは年末まで待たなければいけないのだろうか。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年9月19日号「バック9」より