PGAツアー6勝のトニー・フィナウは15年のデビュー以来、コース上で3730万ドル(約55億円)を稼ぎ、生涯獲得賞金27位にランクインしている。スポンサー収入を加えると、彼の総資産額は5000万ドル(約73億円)近いと推定されているが、その彼が2人の人物によって数百万ドルの返済を求める訴訟を起こされていた。
画像: 家族の友人と実業家の2人が、フィナウとその家族を相手取り訴訟を起こしている

家族の友人と実業家の2人が、フィナウとその家族を相手取り訴訟を起こしている

"少年に多額の投資をしたから、その報酬を受け取る権利がある"と主張

現在、フィナウが居を構えるユタ州の地元メディアによると、家族の友人であるモレロ・ホラ氏とユタ州の実業家デビッド・ハンター氏の2人が、フィナウとその家族を相手取り訴訟を起こしている。

ホラ氏は20 年の9月、ハンター氏は21年5月に告訴状を提出。2人は06年から09年にかけてフィナウに100万ドル以上を融資したと主張し、フィナウがキャリアで稼いだ額の20パーセントを要求しているという。

ハンター氏の訴訟は半年後に棄却されたが、裁判所に控訴。それが認められ、9月上旬ソルトレークシティのマシソン第3地方裁判所で口頭弁論が行われた。

一方、訴訟開始から3年以上が経過しているホラ氏の訴訟は、一部は棄却されているものの、いまだ進行中。

2人はともにフィナウと弟のジッパー氏を経済的に支援したことが、フィナウのプロとしてのキャリアに多大なる貢献をしたと主張。家族に提供したローンやそのほかのサービスに対して110万ドルの返済を求めるとともに、前述の収入の20パーセントを請求しており、仮にフィナウが敗訴すれば、その額は数千万ドルに上る可能性もある。

「なぜ我々が彼の収入の一部を受け取る権利があるのか? と尋ねられますが、まだ何者でもない17歳の少年にリスクを冒して多額の投資をしたのです。それに対して報酬を受け取る正当な権利があるはず」

と2人は取材に答えている。訴訟大国で起きた意外な事件。

フィナウと彼の代理人は、この訴訟に関してコメントを出していない。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年9月26日号「バック9」より

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