トーマス親子の関係は不滅?
メジャー2勝を含む通算15勝を挙げているトーマスだが、22-23 年シーズンは優勝がなく、ポイントランク71位でプレーオフシリーズ進出を逃すなど、不振にあえいできた。そんな彼と唯一無二のコーチであるPGAマスタープロのマイクさんが袂(たもと)を分かったのでは? という報道が飛び出した。どうやら今月初めにトーマスが投稿した練習場での動画が彼一人だったため、憶測が独り歩きしたらしい。
これにマイクさんは「まさか、こんなことを書くなんて愚かでバカバカしい」と米ゴルフダイジェストのインタビューで一蹴。「今日もさっきまで息子の練習に付き合ってきた。ただ、もし仮に私が息子に解雇されたとしても、それで良い方向に行くなら何が問題なのかと聞きたいですね」。
今年の全英オープンで80台を叩いて予選落ちした後、パッティングコーチのジョン・グラハムと決別したといわれているトーマスだが、親子の師弟関係は継続中。それでもマイクさんによれば、「昨年あたりから息子が自分のスウィングをより追求できるようにマンツーマンの指導を減らした」といい、意見に相違があるときは「しばらく放っておくことにした」。ただ、「彼は毎晩のように私にスウィングビデオを送ってきているよ」とマイクさん。
日本では宮里3きょうだいの父・優さんの師弟関係が有名だが、PGAツアーではトーマス親子のような存在はほぼいない。とはいえ、きっかけを作るのはいつも両親。T・ウッズやデービス・ラブⅢも父からゴルフを伝授され、息子たちにも継承されている。
タイガーや丸山茂樹は、息子が出場するジュニア大会でバッグを担いだことも。プロコーチの台頭で“親子鷹"と呼ばれるプロは少なくなったが、トーマス親子の関係は不滅?
※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月3日号「バック9」より