ダスティン・ジョンソンは5回出場して12勝9敗!
フロリダの地元紙「ザ・パームビーチポスト」の取材に応じ、「もしLIVに参加していなかったら、今年も選ばれていただろう」と語ったダスティン・ジョンソン。「本当にチームの一員になりたかった」と切なる願いも。
「今年はベストの状態ではなかったけれど、チーム入りするには十分だったと思う。PGAツアーで戦っていたら選ばれていたはず。チームに貢献できると思うかって? もちろんだよ」
LIVからは全米プロで今年3度目の優勝を飾ったB・ケプカが唯一チーム入りしているが、過去の実績はジョンソンのほうが上。3回出場し6勝7敗のケプカに対し、ジョンソンは5回出場し12勝9敗。しかも2年前には79年のラリー・ネルソン以来となる5戦全勝で、チームの大勝に貢献している。
「チーム戦自体すごく楽しいけれど、勝ったときの楽しさはまた格別だね」と笑いが止まらなかった。
賞金ではなく国の名誉と威信をかけるライダーカップは、大金のために戦うLIVゴルフの対極にあるように思える。しかし同大会ならではの緊張感とファンの熱狂は、選手に鳥肌が立つような興奮を与える。その醍醐味を知っているだけに、ジョンソンがライダーカップを恋しく思っているのは無理もない。
ところで現在、Netflixがゴルフ界の裏側に潜入するドキュメンタリー『フルスウィング』の撮影を年間通じて行っているが、米国チームのザック・ジョンソンキャプテンはメンバーと話し合って、チームルームへのアクセスを制限することを決めた。つまり入室禁止ということ。
「チームUSAの神聖さが保たれる形で撮影されるべき」というメンバーたちの思いにより、戦況に重点を置いたドキュメンタリーの在り方を要望した。
PGAツアーとLIVの経営統合が発表されたものの、いまだ進展はない。もし合併が実現したら、2年後のダスティン・ジョンソンに出場の機会はあるのだろうか。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月10日号「バック9」より