インスタに投稿した"アルバトロス"を疑われたマイケル・ブロック
本人がインスタグラムに投稿したのは、カリフォルニアにあるアローヨ・トラバッコGCのスコアカード。そこには9番パー5の欄に「2」という数字が書き込まれていた。
そう、何とブロック、生涯9回目のアルバトロスを達成していたのだ。
しかしSNSの反応は冷たかった。それはいったいなぜ?
クラブプロながら5月のメジャー、全米プロで上位争いを繰り広げ、ローリー・マキロイと回った最終日にはホールインワンを達成。
15位タイに入ると、一躍ゴルフ界のヒーローになった。
しかしその名声は、1週間ももたなかった。
クラブプロがツアープロを圧倒する姿にファンは熱狂したが、その翌週のチャールズ・シュワブチャレンジにスポンサー推薦で出場すると、81-74の通算15オーバーでぶっちぎりの最下位。
「やはり全米プロはフロック(運)だったのか」
「さんざん大口を叩いたのに、ツアーで戦う実力はまるでない」
とSNSでバッシングが巻き起こった。
その裏には、彼のこんな発言があった。
「(全米プロで)マキロイと回って思ったのは、彼が秀でているのは飛距離だけ。もし自分に彼くらいの飛距離があれば、世界ナンバー1になっている」
と公の場で語ったのだ。
マキロイ批判とも取れる発言にSNSはザワつき、「天狗になっている」と一斉に批判の声が湧き上がった。
いまの時代、一度炎上すると評判を回復するのは難しい。
全米プロでは「奇跡の46歳」「オークヒル(開催コース)にヒーロー降臨」などと騒がれたブロックだったが、今回のアルバトロスは「それホント?」と疑われる始末。
だが、叩かれても話題を提供し続けるブロックのメンタルは強靭だ。今後もゴルフ界を賑わしてくれるに違いない。いい意味でも悪い意味でも……。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月10日号「バック9」より