女子ツアーでも使用するプロをよく見かける26度や28度といった「ハイロフトUT」。ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人がそのメリットとデメリットを教えてくれた。
画像: アベレージゴルファーにも有効な「ハイロフトUT」。選ぶとき、使うときに注意するべき点とは?(写真はイメージ)

アベレージゴルファーにも有効な「ハイロフトUT」。選ぶとき、使うときに注意するべき点とは?(写真はイメージ)

高さを出せて、安定したキャリーを期待できるハイロフトUT

クラブフィッター小倉です。今回はUT、それも25度以下のハイロフトのモデルがお題です。女子プロの試合を観戦していると、そういったクラブを多用して、バーディチャンスにつけているシーンをよく見かけます。ハイロフトUTは我々アマチュアにも非常に有効なクラブ。ですが合わないゴルファーもいらっしゃいますので、どういったゴルファーに合うのかをお話ししていきたいと思います。

もともとUTは、FWとアイアンの間の飛距離をカバーするために生まれたクラブ。そういったジャンルでロフトが大きいとなると当然、ロングアイアンがカバーする距離と重なってきます。ハイロフトUTのメリットは、同じぐらいの距離を打てるロングアイアンと比べ、圧倒的に高さが出せるという点にあります。

高さが出せるということは、落ちてから転がる距離が短く、グリーンに直接落ちても止まりやすいです。たとええグリーンをとらえなくても、転がりにくいわけですから、安定したキャリーが期待でき、コース内に落下さえしていれば、ペナルティになりにくいクラブといえます。

またロングアイアンと比べると打点のミスに強いといったメリットもあります。ヘッド形状はFWより小さいとはいえ、奥行きがあるので、打点が少々ズレても高さが出てくれるので、安定感は高いです。

もちろんデメリットもあります。それは、左へのミスが起きやすいということ。構造上、どうしてもボールがつかまりやすくなってしまい、左へのミスが多いゴルファーには、扱いにくいクラブとなってしまうでしょう。ハイロフトUTは、ロングアイアンが苦手、ボールの高さが出ないというゴルファーにはとても有効です。その反面、左のミスが多いゴルファーには扱いづらいと感じてしまう可能性があります。

また市販モデルの多くは、やや軽めのシャフトが装着されていることが多く、ある程度ヘッドスピードがある方には、ミートしづらくなる可能性があります。そういった場合は、リシャフトがおすすめです。番手やモデルにもよりますが、ドライバーとアイアンのシャフトの重量の中間からちょっと重めぐらいのシャフトにすると、ミートしやすくなります。

また左へのミスを軽減するにもリシャフトが有効です。これは、他のクラブとのマッチングも考えないといけないので、ちょっとした作りこみが必要ですが、しっかり作りこめば、女子プロのように長い距離でもピンをダイレクトに狙えるような武器になるUTを作ることができますよ。

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