ライダーカップでJ・ラームが使用していたオデッセイのニューパターがZOZOチャンピオンシップに持ち込まれた。詳細はまだ明かせないとのことだが、オデッセイの担当者が持っていたインサートパーツを見させてもらうとバックフェース側に山のような盛り上がり。そして「Ai-ONE」の文字。キャロウェイでAiといえばパラダイムのAiフラッシュフェース、ローグSTのAiスピードフレームなど人工知能により生まれた新技術があったが……。
画像: オデッセイの担当者にインサートパーツを見させてもらった。2種類ともにバックフェース側に“山状”の盛り上がりが付いている。そしてAi-ONEと書かれたロゴ

オデッセイの担当者にインサートパーツを見させてもらった。2種類ともにバックフェース側に“山状”の盛り上がりが付いている。そしてAi-ONEと書かれたロゴ

極めてシンプルに推察すると、このインサート裏側の山状盛り上がりがAiによって生まれたテクノロジーということになる……。そして、パターの機能を考えれば、打感だけなく、ボールの転がりに好影響をもたらす効果ということか……。

さっそく、大会前に会場でこのパターをテストしていた稲森佑貴、久常涼、石川遼に感想を聞いてみた。「元々ホワイトホットインサートのパターを使っているので、チタンフェースインサートに比べると、僕はホワイトホットのほうが感触が良かったです。転がりも素直で良かったです」(稲森)

画像: ZOZOチャンピオンシップの練習グリーンで、金色のチタンフェースモデルを試していた石川遼

ZOZOチャンピオンシップの練習グリーンで、金色のチタンフェースモデルを試していた石川遼

稲森の言葉の通り、今回のシリーズはホワイトホットインサートとチタンフェースインサートの2モデルがあり、それを撮影したのが冒頭の写真というわけだ。

画像: 久常涼は両モデルを打ち比べた。「グリーンの速さによって使い分けようかな、と考えています」

久常涼は両モデルを打ち比べた。「グリーンの速さによって使い分けようかな、と考えています」

両方を使い分けようと考えたのは久常。「チタンとホワイトホットをグリーンの速さで使い分けようと思います。速いグリーンでは打感が硬いほうが好きなのでチタンフェース。速くない場合はホワイトホットが良さそうです」

石川はチタンフェースを試して、「打感がしっかりしていますね」と第一印象を述べた。

画像: バックフェースには窓があって、インサートの“山状”盛り上がりが見えている

バックフェースには窓があって、インサートの“山状”盛り上がりが見えている

同週、女子ツアーのNOBUTA GROUP マスターズGCレディースでも、練習日に持ち込まれた。早速、柏原明日架がテストしていた。「普段はオーワークスを使っていて軟らかい打感が好きですが、このゴールドのチタンは硬いのに弾きすぎないで転がりが安定している。時間を見つけて、じっくり試してみたいなと思いました」

画像: 「打感がぼやけずに、転がりが安定するので、安心感がある。紺色のヘッドも好きです」と藤田光里

「打感がぼやけずに、転がりが安定するので、安心感がある。紺色のヘッドも好きです」と藤田光里

藤田光里は転がりにも言及。「打感が軟らかすぎないので、インパクトがぼやけることがなく、しっかり転がってくれる。ぼやけると、最後のひと転がりが伸びてくれない気がして…そういう意味ですごく安心できると思いました。あと、色が紺で好き。違和感なく構えやすいです」

河本結は、「打点を変えて打ってみたけど、正直びっくりした。かなりトウ寄り、ヒール寄りで打ったのに本当に縦距離が変わらない。これはちょっと気持ち悪いくらい(笑)。自分がミスをしたと思っても距離が変わらないのはかなり大きいかなと思った。これはアマチュアの人にもすごくいいと思います。多少の打点のズレというレベルではないくらい、打点がズレても距離が変わらないから、ロングパットがめちゃくちゃ楽になるはず」

画像: 「打点をブラして打っても距離が同じように出る。この性能は異常です」と河本結

「打点をブラして打っても距離が同じように出る。この性能は異常です」と河本結

最後の河本のコメントに、山状バックフェースの秘密があるのかもしれない。従来どおりならば、ツアー会場でお披露目のあと、日数を置いて発表、発売となるはず。「Ai-ONE」がそのままモデル名なのか。正式発表が待たれる。

※PHOTO/Takanori Miki(女子プロ)、Osamu Nakamura(男子プロ)

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