ドライバーは今年の2月からステルス2プラス。スコット本人に話を聞いた。「前のドライバーもステルスでしたが、実は今年の1月からキャロウェイ、スリクソンなど多くのメーカーのドライバーテストを重ねた中で、一番しっくりきたのがステルス2プラスでした。ローリー(マキロイ)がWGCデルテクノロジーズマッチプレーで、375ヤードのパー4でワンオンしたのを見たのも大きかったかな(笑)」
旧知のテーラーメイドのフィッターに依頼して、ドライバーヘッドのウェイトバランスは少しスコ
ット仕様に手を加えてあるという。
1Wに続くフェアウェイウッドはテーラーメイドのバーナーミニドライバー。ロフト13.5度を13度に調整して使用。ティーショットや地面からも使うブラッシー的な役割りとのことで、3Wではなく2W。シャフトは1W、2W、7Wのステルス2とも、シャフトはベンタスTRブルー。
そして、注目は三浦技研のアイアン。昨年も三浦製のアイアンだったが、これは別モデルで、ベースはKM-700。「シャープなデザインなのに、顔が大きく見えるところが気に入っています。ソールは自分好みにラウンドを付けてもらいヒール部分はバウンスを小さめに。マッスルバックを使う上でトウ部分にウェイトは必要ないからトウが大胆にカットされている点もいい。さらにフラットになりすぎない絶妙な調整を施してもらいました。何よりも全体のバランスが一番大事だから」。トウを落とした三浦独自のデザインまで説明してくれた。
「打感と音は心地よく、ボールがしっかりフェースに食いつくフィーリングがたまらない。さすがミウラさんです」と信頼の言葉。
3Iはスリクソンのアイアン型UT、ZX MkⅡ。スコットはスリクソンのこのシリーズを代々愛用している。4Iと5Iはタイトリスト620CB。「ミウラも試しましたが大きくカスタムする必要があり、ほぼ調整の必要がなかった620CBにしました」
ウェッジは3本ともボーケイデザイン。48度と54度はアイアンと同じフレックスX100だが、58度は軟らかめのS400を挿している。
長年、長尺パターを愛用しているスコット。ここ数年はオレゴン州を拠点にする工房系ブランド、L・A・B・GOLF製パターを愛用する。「ここのモノ作りは大手に負けない資金と労力をかけて製造しているんだ。ショートパットからロングパットまで素晴らしいテクノロジーを発揮してくれています」
このエースパターで、今季の平均パット数はツアー17位と結果も出ている。こだわり抜いたギアで、再びメジャーの舞台での活躍する姿に期待したい!
6つのブランドで組む14本
1W/ステルス2プラス(11度)・ベンタスTRブルー(7X)
2W/バーナーミニドライバー(13度)・ベンタスTRブルー(7X)
7W/ステルス2(21度)・ベンタスTRブルー(X)
3I/スリクソンZX MkⅡユーティリティ(20度)・DGツアーイシュー(X100)
4I・5I/タイトリスト620CB・DGツアーイシュー(X100)
6I~9I/MIURA KM-700・DGツアーイシュー(X100)
GW/ボーケイデザインSM8(48度)・DGツアーイシュー(X100)
AW/ボーケイデザインWWプロト(54度)・DGツアーイシュー(X100)
SW/ボーケイデザインSM9(58度)・DGツアーイシュー(S400)
PT/L・A・B・GOLF Mezz.1プロト
BALL/タイトリスト プロV1x
※スペックは編集部調べ。※1Wはネック調整でロフト9度→11度、3Wは13.5度→13度
※週刊ゴルフダイジェスト2023年11月7日号より(PHOTO/Tadashi Anezaki TEXT/Kazuma Yamakawa THANKS/六甲国際GC)