PGAツアーは10月27日、倫理プログラムに違反したとして、コーンフェリーツアーでプレーする選2名の出場停止処分を発表した。
画像: 米国のPGAツアーで、コーンフェリーツアーを主戦場に戦う2選手がPGAツアーの競技に賭けたとして出場停止処分が発表された

米国のPGAツアーで、コーンフェリーツアーを主戦場に戦う2選手がPGAツアーの競技に賭けたとして出場停止処分が発表された

近年のスポーツ賭博拡大を懸念して18年に倫理プログラムを制定

倫理プログラムの主な目的は、

「PGAツアー競技会における賭博に関連した汚職の防止」

禁止行為には

「プロゴルフイベントへの賭け」

が含まれており、

「対象者は直接的、または間接的に世界中のあらゆるPGAツアーイベント、そのほかのプロゴルフ競技、またはオリンピックを含めたエリートアマチュア競技への賭けを禁じる」

とあり、近年のスポーツ賭博拡大を懸念して18年に制定されたもの。

同処分は制定後、初のものとなる。

今回2選手はPGAツアーの競技に賭けたとして処分が発表され、コーンフェリーツアー(以下KFT)を主戦場に戦うビンス・インディアには9月18日にさかのぼりPGAツアーの公認大会から6カ月の出場停止。

ジェイク・スタイアーノは9月11日から3カ月出場できなくなる。

34歳のインディアはアイオワ大学出身で19年からKFTにフル参戦しており、デビューから4年間でトップ10フィニッシュは8回。現在の世界ランクは936位で、プロデビュー以降57万ドル(約8000万円)を稼いでいるが、23年は出場22試合でベスト10入りはなく、半分が予選落ちに終わっている。

スタイアーノは26歳。コロラド州立大出身で過去2シーズンKFTに出場しているが、PGAツアー参戦の経験はない。

スポーツベッティングが盛んで、何から何まで賭けの対象にしてしまう欧米文化。

ゴルフ界ではフィル・ミケルソンが自身が出場したライダーカップやマスターズに賭けた(実際は賭けていなかったようだが)など、ギャンブルにまつわるストーリーは多い。

今回2人はPGAツアーに賭けたことは認めたようだが、KFTへの賭博行為はなかったと伝えられている。 

出場停止処分中に行われるKFTの出場権を懸けた予選会を断念せざるを得なくなった両選手。

このピンチをチャンスに変える意気込みが欲しいものだが。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年11月21日号「バック9」より

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