「もう二度と一緒に回りたくない人」の意見を2度紹介したが、どちらも反響が大きかった。今回は、「また回りたい人」というテーマで多くの意見を紹介しよう。
画像: 「また一緒に回りたいゴルファー」をテーマに多くの声が集まった(写真はイメージ)

「また一緒に回りたいゴルファー」をテーマに多くの声が集まった(写真はイメージ)

●けなさず、くささず、褒め上手

私のお師匠様。80歳ですが、シングルさん。けなさず、くささず、褒め上手、ワンポイントアドバイスが的確。(70代男性、広島県)

●スコアに”振り回されない人”

知人で2人います。1人はスコットランド、もう1人はオーストラリア出身。この2人と回るときはスコアをつけませんし、向こうも聞いてきません。多くの日本人はホールが終わるごとに「いくつ?」とごく普通に聞いてきます。これが私はイヤなんです。スコアのためにラウンドしたいわけではないので。

レイアウトの妙だったり、攻略ルートをさまざま試したり……ホールやコース自体を楽しみたいんです。でも、日本ではストロークプレーばかり。この2人と回るとスコアに振り回されないプレーができるのが快適で、また回りたいなと思います。(70代男性、東京都)

●上手でも謙虚

また、ルールやマナーに詳しい人。(40代男性、茨城県)

●ちゃんとブレザーを羽織って来る人

ドレスコードにはもちろん、一緒に行く人にも敬意を払ってくれているように見えて「ちゃんとしているな」と、好印象です。(50代男性、千葉県)

●ちゃんと他人のプレーを見てくれる人

私はレディスティーから打ちますが、いいショットをしても全然見られていないときがあって、悲しい。カートでほかの3人と話し込んでいたりするんです。でも、レディスティーでもカートから降りて見てくれて「ナイスショット」と声をかけてくれる人もいて、また回りたいのはもちろん後者。(40代女性、東京都)

●1人の中に回りたい人と回りたくない人が同居していた

回りたくないも回りたいも両面を持っている人はアマチュアの大きな大会のチャンピオン。何度も回っていますが、その人は競技ゴルフの時は一言もしゃべらず、自分のリズム、テンポを大事にし、心の中では「相手がミスするのを待っている」と言うんです。正直、こういう人とは回りたくないと思うところですが、その人と競技ではない”遊び”のゴルフに行くと人が変わるんです。ニコニコして、アドバイスもしてくれるし、ボールの行方を完璧に見てくれる。こういう人とはいつでも回りたいですね。1人の中に回りたい人と回りたくない人が同居しているんですから面白いですよね。(70代男性、東京都)

●カートのリモコンを率先して持ってくれる人

こんな方がいいです。(40代女性、大阪府)

●声掛けなどで盛り上げてくれる人

ボールを一緒に捜してくれる人。(50代女性、茨城県)

●"ニギリ"をしない人

ゴルフ友達として長続きする人は、ベット(ニギリ)をしない人だと思います。いくらかでもニギらないとゴルフをした気にならないという人もいますが、少額でもチョコレートのやり取りをするのは嫌だという人がいるのも事実。プレーだけを楽しみたいという人に、少額でもニギリを強制すると、その後のラウンドでも敬遠されがち。ですから自分も初めて回る人に自分からニギリをしようと言わないようにしています。(60代男性、神奈川県)

●「急がなくていいよー」「がんばれー」などと声をかけてくれる

同郷の先輩とゴルフをしたとき、緊張もあってチョロを連発してしまい、クラブを3本持って走り、とにかく焦っていたら「急がなくていいよー」「がんばれー」などと声をかけてくれるんです。ときどき故郷の方言を交え「しんけん、がんばれー」とか。「しんけん」というのは大分弁で一生懸命といった意味です。ユーモアたっぷりの感じで言ってくれるので、こちらも徐々にリラックスできました。(40代女性、神奈川県)

●"あの"中部銀次郎さん

中部銀次郎さんが没して22年になりますが、一緒にラウンドさせていただいた経験はいまだに記憶に鮮明に残っています。いつも背筋をピシッと伸ばして歩く姿。雨が降るなか、3番アイアン1本だけ持って、練習場へ行き、10発ほど打った後、雨に濡れた銀髪が光っていたことなど思い出されます。中部さんのもとには「一度ラウンドさせてもらいたい」という人たちが行列をなしていました。僕なりの理由を挙げてみると……。

まずは静謐(せいひつ)、無口の人でした。人のスウィングを見て、自分から「こうしたほうがいい」という人ではありませんでした。聞かれて初めてアドバイスはしてくれるのですが、後は酒席で……といった具合。一緒に回る人の打ったボールの位置をそれこそ30㎝の誤差で言い当てました。それが「上級者としての義務だ」と、それも酒席で話していました。クラブを2、3本持って走ろうとすると「そんなに走らないでいいよ。ボールはあの松の木の1m右にあるから……」。これだけ聞いても一緒に回りたいと思いませんか?

カートでラウンドの時、自分が持っていくのは1本のクラブのみ。パー3でも持つのは最初から1本。「何本も持っても迷うだけだよ」と。OBなどを打っても「あー」とも「こすった」や「ヒールだな」の独り言もありません。エクスキューズだけはするなよと、これも酒席で。ただ、自分の目の前を横切ったり、立ったりしないでということだけ言われました。かといって、難しい顔をするわけでなく、静かに笑っている。僕らヘタッピーに対しても、湯原信光などプロに対しても同じ態度でした。これらがまた中部さんと回りたいと思う理由です。(週刊ゴルフダイジェストの記者、70代)

●褒めてくれる人

フォームでもウェアでもなんでもいいので褒めてくれる人がいいです。(60代男性、福岡県)

●気遣いがさらり

脊柱管狭窄症でしばらくぶりにゴルフをしました。すると親友2人が何かと気遣ってくれるんです。カートを回してくれたり、パターを持ってきてくれたり。その気遣いも過剰でなく、さらりと……。もちろん、こういう人たちとはまた回りたいですね。これは個人的事情でしたが、一般的には常識的なマナーで相手のことを気遣って、人の時間を奪っていなければ「またご一緒に」と思うのではないでしょうか。(川上貴光、スポーツライター)

※週刊ゴルフダイジェスト2023年12月5日号「山を動かす~また回りたいゴルファーって?」

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