バターフィールド・バミューダ選手権2日目、ツアー1勝のウェズリー・ブライアンは「1日で少なくとも25 回携帯を見て」リーダーボードの順位を確かめた。ギャラリーは眉をひそめたかもしれないが、彼にはそうしなくてはいられない“ある事情"があったのだ。
画像: ブライアン兄弟のYouTubeチャンネル。チャンネル登録者数は5万人を超え、こちらも絶好調

ブライアン兄弟のYouTubeチャンネル。チャンネル登録者数は5万人を超え、こちらも絶好調

チェックしていたのは、2 歳年上の兄ジョージ・ブライアンⅣの成績。35歳にして、初めてPGAツアーに参戦した兄が気になって、携帯から目が離せなかったのだ。するとチェックしたかいがあったのか、2人は通算5アンダーで並び、無事予選を突破した。

2人が注目を集めたのはYouTubeチャンネルへの投稿。兄弟でトリックショットを披露し、R・ファウラーからも「いいね」がつけられるほどのSNSセンセーション。たとえば暗闇のなか蛍光色のウェアに身を包み、蛍光ボールをジョージがトスし、ウェズリーが空中にあるボールを打ち抜いたり、バンカーから打ったボールにもうひとりが合わせてヒットしたり。四方にボードを設置し、ビリヤードのように打球をボードに当てて跳ね返した球を遠くに飛ばすなど。数々のトリックショットを披露している。

そんな彼らの本業はもちろんゴルフだが、今季ポイントランク190位に終わったウェズリーは、「(成績は)正直あまり気にしていない」と打ち明ける。ジョージは現在コーンフェリーツアーのファーストステージをクリアし、兄弟はセカンドステージを一緒にプレーする予定だが、第一線で活躍しなくても“楽しむこと"を兄弟は優先している。

大会前には兄のPGAツアーデビューを記念して、試合会場で仲間と"YouTube選手権"なるビデオを制作。だからゴルフは面白いという内容がネットユーザーたちの共感を呼んでいる。

試合結果はウェズリーが37位タイ、ジョージが69位タイに終わったが、兄弟にとっては生涯忘れることのない思い出ができたようだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年12月5日号「バック9」より

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