PGAツアー22-23年シーズンのプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞/ジャック・ニクラスアワード)が間もなく発表される。選手の投票によって決まる同賞は今回、世界ランク1位のスコッティ・シェフラー、3位の“ランボー”ことジョン・ラームの一騎打ちの様相を呈している。何を基準に選ぶべきか? ライバルたちも頭を悩ませているようだ。

出場23試合でトップ10フィニッシュ17回、うちWMフェニックス・オープンと第5のメジャー、プレーヤーズ選手権で優勝したシェフラー。対するラームはマスターズを含むシーズン4勝の最多賞。

ただしツアー選手権ではビクトル・ホブランに年間王者のタイトルをさらわれ、トップでスタートしたシェフラーは6位タイ、最終日に74を叩いたラームは18位タイと不本意な結果に終わっている。

画像: スコッティ・シェフラー(左)とジョン・ラーム(右)。PGAツアーの「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」最有力候補の2人だ(写真は2023年の全英オープン 撮影/姉崎正)

スコッティ・シェフラー(左)とジョン・ラーム(右)。PGAツアーの「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」最有力候補の2人だ(写真は2023年の全英オープン 撮影/姉崎正)

とはいえ安定感でいえばシェフラーに軍配が上がる。トップ12圏外に終わったのがわずか3回。メジャー制覇はなかったものの全米プロで2位、全米オープンで3位。平均ストロークはツアー歴代7位の68.63をマーク。ちなみに6位まではタイガー・ウッズが独占している。

さらにシェフラーがシーズン中ボギー以下を打ったのは10.73パーセントで過去11パーセントを下回ったのは02年のタイガー(10.29パーセント)までさかのぼらなければならない。ストロークゲインド(SG):オフ・ザ・ティ、SG:アプローチでも1位。抜群のショット力を見せつけた。

しかしプレーヤー・オブ・ザ・イヤーはボールストライカーを選ぶ賞ではない。選手たちが投票する基準は年間を通してどちらが圧倒的な強さを見せつけたかどうか。

ベスト10入りは10回だったがマスターズ優勝以外に全英オープン2位タイ、全米オープンでもトップ10入りしているラームを推すのはトニー・フィナウ。「メジャーで勝ってシーズン前半の4カ月で4勝を挙げたラームは熱かった。今年はランボーで決まり」。

「ここで勝つことが何よりも難しい。だから安定感よりも優勝に価値があると思っている」(フィナウ)

いっぽうでこんな意見も。「メジャーには大きな価値がありキャリアの終わりに履歴書に書きたいと思うけれど、安定したプレーという全体的なパッケージにはもっと多くのことが含まれていると思う」とリッキー・ファウラー。

安定感か優勝回数か? 投票の結果やいかに?

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