ローリー・マキロイが記念すべきPGAツアー初優勝を飾ったウェルズファーゴ選手権のタイトルスポンサーであるウェルズ・ファーゴが、24年の大会(5月)を最後にツアーから撤退。契約を延長しないことを表明した。
画像: ウェルズファーゴ選手権がPGAツアー初優勝だったローリー・マキロイ(写真は23年BMW選手権最終日。photo/BlueSkyPhotos)

ウェルズファーゴ選手権がPGAツアー初優勝だったローリー・マキロイ(写真は23年BMW選手権最終日。photo/BlueSkyPhotos)

「この大会はオーガスタに匹敵する」(R・マキロイ)

全米プロやプレジデンツカップの舞台となったノースカロライナ州クエイルホローCで開催される同大会は、03年にワコビア選手権としてスタート。S・オヘアが優勝した09年にクエイルホロー選手権と名称を変更し、11年以降ウェルズファーゴ選手権となった。歴代優勝者にはそうそうたる顔ぶれが揃っており、07年にはT・ウッズがロングパットを入れまくり、S・ストリッカーに2打差をつけ優勝。その勝利を含め年間7勝を挙げている。

10年に初優勝したマキロイは最終日に62の猛攻を見せ、P・ミケルソンに4打差をつけての戴冠。「僕にとって、この大会はオーガスタに匹敵する」と喜んだマキロイは、15年と20年にも勝ち、最多の通算3勝を挙げている。

第10回大会(12年)の勝者はR・ファウラー。黄色い声援が飛ぶなか長髪でオレンジのウェアに身をまとった23歳の若武者は、マキロイとD・A・ポインツとの三つどもえのプレーオフ1ホール目でバーディを奪ってツアー初優勝。「マキロイと一緒にプレーしたかった。それが叶って最高」と声を弾ませた。

昨年はW・クラークがX・シャウフェレに4打差をつけ初勝利を挙げると、翌月には全米オープンを制しメジャーチャンピオンに輝いた。

ちなみに第1回大会では100万8000ドル(現在で約1億4600万円)だった賞金額は年々上がり、昨年は22年の162万ドルの倍以上となる360万ドル(約5億2200万円)まで高騰。ウェルズ・ファーゴ側は継続を望んでいたというが、賞金の高騰がネックになり、来年限りで21年の歴史を閉じることになった。

同社の担当者は「大会がチャリティで3000万ドル以上集めたことを誇りに思う」と語っている。

※週刊ゴルフダイジェスト2024年1月2日号「バック9」より

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