『月刊ゴルフダイジェスト』では毎年恒例となったスピンNO.1を決める「S-1グランプリ」。昨年はプロギアが激スピンを見せて優勝したが、果たして第4回の王者に輝くのはどのウェッジだ!?

高さで止めるのはご法度! “クラブが主役”の「止まるコンテスト」

「S-1」の決勝トーナメントは、打つ距離や止まるエリア、打ち方など厳正なレギュレーションのもとで行われる。一番重要となる項目が「高さ制限」。高さ制限を設けた根拠とは、ロブのような高い球を打つテクニックを使って止めると、クラブのスピン性能勝負ではなく、試打者のワザの勝負になってしまうからだ。

どのウェッジが止まるのか? ゴルファーなら誰もが興味があるはず!

画像: 試打者は日下部光隆プロ(左)、馬場ゆかりプロ(中央)と、サザンクロス CCクラチャンでHC+2の木部正己さん(右)。

試打者は日下部光隆プロ(左)、馬場ゆかりプロ(中央)と、サザンクロス CCクラチャンでHC+2の木部正己さん(右)。

決勝トーナメントの勝敗のつけ方

【ルール1】公平性を保つため、人工芝を使用。
【ルール2】高さを制限するゲートを設置し、上を越えた打球は無効。
【ルール3】1バウンド地点から球が止まった位置までの距離を計測。
【ルール4】同距離の場合は計測器のスピン量が多いほうを勝ちとする。
【ルール5】50Yでピンから半径3m以内のみが対象。
【ルール6】試打者3人のベスト3球を採用。
【ルール7】打ち方はロフトなり。

画像: ゲートの下をくぐった打球が計測球となり、ゲートの上を越えたら無効。かなりシビアな戦いだ。

ゲートの下をくぐった打球が計測球となり、ゲートの上を越えたら無効。かなりシビアな戦いだ。

いよいよ決勝トーナメント1回戦! ベスト8に進出するのはどのクラブ!?

【予選1位 vs 予選16位】

画像: (左)ロイヤルコレクション「BB」(右)ジューシー「tT」

(左)ロイヤルコレクション「BB」(右)ジューシー「tT」

   

画像: 1位の「BB」と16位の「tT」

1位の「BB」と16位の「tT」

開幕戦を制したのは予選トップの「BB」

「S-1」の常連ジューシーとロイコレ「BB」。とくに木部さんは「BB」で、球を低く出したスピンで止めまくり!

【予選5位 vs 予選12位】

画像: (左)クリーブランド「RTX6 ZIPCORE」(右)ピンゴルフ「GLIDE4.0」

(左)クリーブランド「RTX6 ZIPCORE」(右)ピンゴルフ「GLIDE4.0」

   

画像: 5位の「RTX6 ZIPCORE」と12位の「GLIDE4.0」

5位の「RTX6 ZIPCORE」と12位の「GLIDE4.0」

プロ2人が結果を出しピンが辛くも勝利

2人のプロはピンのほうが、木部さんはクリーブランドのほうがわずかに上回り、前者が勝ち。「ピンは刃先をボールの下に入れやすい」(馬場プロ)

【予選7位 vs 予選10位】

画像: (左)クリーブランド「RTX DEEP FORGED2」(右)ブリヂストン「BRM2 HF」

(左)クリーブランド「RTX DEEP FORGED2」(右)ブリヂストン「BRM2 HF」

   

画像: 7位の「RTX DEEP FORGED2」と10位の「BRM2 HF」

7位の「RTX DEEP FORGED2」と10位の「BRM2 HF」

ボールをグリップしたクリーブランドが白星

大きめサイズの軟鉄鍛造によるぶつかり合い。強いグースネックの「HF」も打ち慣れてくるとビタっと止まったが「RTX」のミゾが利いて勝利

【予選14位 vs 予選3位】

画像: (左)フォーティーン「RM-α」(右)ピンゴルフ「GLIDE FORGED PRO」

(左)フォーティーン「RM-α」(右)ピンゴルフ「GLIDE FORGED PRO」

   

画像: 14位の「RM-α」と3位の「GLIDE FORGED PRO」

14位の「RM-α」と3位の「GLIDE FORGED PRO」

テクニシャン好みの小ぶりなピンに軍配

かつて“激スピン”で話題になったメーカーの競り合い。日下部プロは「コンパクトなピンは抜けが良くてスピンが入る」と言い、勝負がついた

【予選4位 vs 予選13位】

画像: (左)プロギア「ゼロ TOUR」(右)テーラーメイド「MG4」

(左)プロギア「ゼロ TOUR」(右)テーラーメイド「MG4」

   

画像: 4位の「ゼロ TOUR」と13位の「MG4」

4位の「ゼロ TOUR」と13位の「MG4」

紙一重の差で決まった1回戦屈指の好勝負

「プロギアがドンピシャで、かなり止まる」(木部さん)、「MG4は球がスゴい乗る!」(日下部プロ)と大激戦となり、後者が辛くも2回戦へ

【予選8位 vs 予選9位】

画像: (左)キャロウェイ「JAWS FORGED」(右)マジェスティ「W-MOMENT」

(左)キャロウェイ「JAWS FORGED」(右)マジェスティ「W-MOMENT」

   

画像: 8位の「JAWS FORGED」と9位の「W-MOMENT」

8位の「JAWS FORGED」と9位の「W-MOMENT」

“食い付きスピン” で激止まりのスゴいヤツ

大きめの丸顔&オフセットという見た目の安心感がありつつ、3人ともにハイスピンで止まったマジェスティ。今大会のダークホースかっ!?

【予選6位 vs 予選11位】

画像: (左)ミズノ「T24」(右)ヤマハ「RMX VD」

(左)ミズノ「T24」(右)ヤマハ「RMX VD」

   

画像: 6位の「T24」と11位の「RMX VD」

6位の「T24」と11位の「RMX VD」

オーソドックスなT24、個性的な顔つきのVD

“正統顔”のミズノはプロ2人が、イメージ通りの球でピタッと止めた。ヤマハはピッチ&ランが得意の木部さんが止めた。結果、前者が勝ち上がり

【予選15位 vs 予選2位】

画像: (左)キャロウェイ「JAWS RAW (W)」(右)キャスコ「ドルフィンDW-123」

(左)キャロウェイ「JAWS RAW (W)」(右)キャスコ「ドルフィンDW-123」

   

画像: 15位の「JAWS RAW(W)」と2位の「ドルフィンDW-123」

15位の「JAWS RAW(W)」と2位の「ドルフィンDW-123」

イルカとジョーズ、海獣バトルの行方は?

「フェースに食い付くイメージがする」(馬場プロ)という「JAWS RAW」がギュッと止まり、予選2位の強豪を食った

果たしてどのモデルが勝つのか!?

1回戦の中でも、とりわけし烈なデッドヒートが繰り広げられたのが、予選4位の「ゼロ TOUR」と予選13位の「MG4」だ。「ゼロ TOUR」は、木部さんが「構えやすくて、イメージ通りの球が出ました」とビタ止まり。

対する「MG4」は、馬場プロが「ノーメッキによる"サビ感"があって、ボールが食い付きそう」と言い、球が低めに出てブレーキがかかった。このバトルは「MG4」が辛うじて逃げ切った。

※本記事の全文「第4回S-1グランプリ」は『月刊ゴルフダイジェスト』2024年1月号、および『MYゴルフダイジェスト』に掲載されています。

PHOTO/有原裕晶、野村和也

※月刊ゴルフダイジェスト2024年1月号「第4回S-1グランプリより」一部抜粋

This article is a sponsored article by
''.