※コロナ禍の影響で2020-2021年は同一シーズン
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ドライバーショットはなるべく飛ばしたいと思うわけですが、曲がってしまっては意味がないんですよね。っていうか、飛距離よりも方向性のほうがスコアを作る上では大事です。でも、曲がらない球ってどうやって打てばいいのでしょうか? 月刊ゴルフダイジェスト3月号に「今年こそは絶対曲げない!」という記事がありました。その中から、気になったことをいくつかやってみました。
この記事で指導してくれているのは「日本一曲がらない男」と言われている稲森佑貴プロ。2015年から8シーズン連続でフェアウェイキープ率1位に輝いているんですから、本当に凄いです。
そんな稲森プロが一番気を付けているということが「いかに右を出さないか」ということらしく、そのために左主導のスウィングをしているそうです。まずテークバックでは左腕で引っ張るようにクラブを上げ、ダウンスウィングでは体を開かず、左の壁を強く意識しているのだとか。
その「いかに右を出さないか」ということのために稲森プロはセットアップのときに、必ず左手でクラブをセットしているそうなんです。プロもアマチュアも右手でセットアップすることが多いと思うのですが(僕も右手でやってます)、稲森プロはあえて左手でやっている。その理由はいくつかあって、まず左手でセットすると体が開かず、スクエアに構えやすいということ。右手でセットすると、どうしても右肩が出て体が開きやすくなってしまうんですよね。
そしてもうひとつ、左手でセットする際、同時にわきを締めて構えることで、スウィングしたときに左の壁が作りやすいというメリットもあるそうなんです。
本当にセットアップする手を変えるだけで、曲がらなくなったりすることがあるのか、計測しながら試してみました。
まずはいつものように右手でセットして打ってみます。これはいつもやっているルーティンなので、特に違和感なく構えられます。打ってみると、僕はフェードヒッターなので、少しだけ左に打ち出して、軽く右に曲がって戻ってくるような球筋。ただ、あまりフェードせずにそのまま左に真っすぐ飛んでしまうミスが出ることがあるんですよね。これって稲森プロの言う、右が出ているということなのでしょうか? でも、OBになったりするほど左に飛ぶわけではないですが、確実に左ラフには行ってしまいますね。
次に左手でセットしてみました。セットするときの動きはいつもと全く違うので、ほんの少し違和感がありますが、構えてみるとたしかに肩の向きがいつもより右に向いている感じがします。ちょっとボールがつかまりそうなイメージもありますね。
そのセッティングでボールを打ってみたのですが、これはたまたまかもしれませんが、真っすぐ目標方向に打ち出されて、弾道もほぼ真っすぐに飛びました。適度にボールがつかまって、飛距離的にも悪くないです。
何発か打ってみましたが、いつものように左に飛び出すことがほぼなく、フェードの曲がりも少なくなりました。やはり普段の構えは上体が開いていたんでしょうか。予想以上に球筋が変わって驚きました。ただ、右にそのまま真っすぐ飛んでいってしまうようなミスは出ましたね。おそらく左手でセットするときに、スクエアではなく少しクローズになってしまう時があるんだと思います。目標よりも右に肩が向いてしまい、そのままその方向にボールが飛んじゃうってことなんじゃないでしょうか。開かないように構えるのは大事ですが、やりすぎてクローズになってはダメってことですね。
そしてもうひとつ稲森プロが大事にしていることが「体の正面でとらえる」ということ。これが曲がらないショットのために一番大事にしていることだそうです。そのために稲森プロがやっているのが「ヘッドをボールから離してアドレスする」ということ。ボールは左足かかと線上に置きますが、ヘッドは体の正面にセットするそうです。そこがクラブの最下点になるというイメージですね。僕は偶然ですが、普段から少しヘッドとボールを離して構えています。ただ、稲森プロのような意識はなかったので、今後は構えたときに意識してみようと思います。
稲森プロはテークバックで少しヘッドが動いたところで一旦止めて、クラブを下ろしてきたときのフェースの向きを確認し、さらにその向きで下ろしてくることを強く意識するそうです。ここでいかに真っすぐ向いているかということがとても大事だと言うことです。一旦止めるかどうかは別として、その意識を持つのはとても良さそうだなと思いました。これもぜひ試してみたいですね。
この記事には他にもたくさん稲森プロの曲がらないショットの秘訣が書かれていますので、興味のある方はぜひ記事を読んでみてください。