「実は今、ドライバーに悩んでいるんです!」というユージ。最長飛距離349ヤードという超飛ばし屋だからか、何とお気に入りのドライバーのフェースが外れてしまったのだという。以来、ドライバーが安定せず、現在は以前使っていたキャロウェイの『エピック MAX LS』を引っ張り出してしのいでいる状態だ。
「だから今回、話を聞いたときに“まさに僕向けの企画じゃん!”って。同じキャロウェイだし、救世主が見つかるのではと期待してます」とワクワク感を隠さないユージ。さっそく試打を開始した。
パラダイム Ai スモークMAX
弾くけど軟らかい! この打感はクセになる
まずはスタンダードモデルの『MAX』を試打。ヘッドスピードが常時50m/sオーバーのユージに合わせてロフトは1度立てて9.5度に。しかしシャフトは純正のS。ちょっとシャフトが軟らかいと思うが……。
「大丈夫です! そこはアジャストしますから」(ユージ)
その言葉通り、最初こそ左右にブレていたが次第にまとまってきた。
「基本的につかまりやすいクラブですね。ドローで安定します。気に入ったのは打感。弾くけど軟らかい。表現が難しいんですけど輪ゴムでパチーン! と弾いた感じ。軽やかなインパクトで“飛んでるな”、という音です」
【MAXの計測データ】
・ヘッドスピード 53.4m/s
・ボール初速 78.9m/s
・スピン量 3210rpm
・飛距離 309.3Y
やや左へ巻くボールを解消すべく、後方のウェイトをフェードポジション(トウ側)へ移動。するとストレートからフェードへと変化。
「ウェイトをトウ寄りにすると、先が重くなってクラブ自体が長くなったような感覚になりますね。その分ヘッドが遅れてくる感じで、タイミングが合えばさらに飛びそうです」
パラダイム Ai スモークMAX D
レベルからアッパーに振ると弾道が安定する
続いては、ドローバイアスの『MAX D』。最初は強烈なドロー(フック)を打っていたユージだが、ここでもアジャスト能力を発揮し、ナイスショットを連発するように。この男、只者ではない。
「基本的にかなりつかまりの良いモデル。ヘッドが後ろに長いから、レベルに入れたくなるんですよ。それを意識するとがぜんドローでまとまりますね。さらにアッパーに振ると、スピンも減って真っすぐ飛びます。これいいかも!」
【MAX Dの計測データ】
・ヘッドスピード 53.3m/s
・ボール初速 78.8m/s
・スピン量 3520rpm
・飛距離 294.9Y
意外にもドローモデルに好感触を得たユージ。ただ基本的にはスピンはやや多めで、つかまって上がるモデル。キャリー不足で悩む人にばっちり合うはずだ。
【合わせて読みたいオススメ記事】★★★★★CALLAWAY 2024特集 ★★★★★
パラダイム Ai スモークMAX FAST
シャフトを調整して“ドラコン用”クラブとして育てたい
ヘッドスピード55m/sに迫るユージとは、一番遠いところにあるモデルと思われた『MAX FAST』だが、ユージはお気に入りの様子。
「確かにかなり軽いけど、軽いから単純にヘッドスピードが上がりますね。それでいて、芯を外してもあまり曲がらないです。これがAi スマートフェースの効果かもしれません。 軽さを生かせばシャフトも長くできるから、ドラコン用のクラブとしていけそうです」
【MAX FASTの計測データ】
・ヘッドスピード 54.0m/s
・ボール初速 79.9m/s
・スピン量 2970rpm
・飛距離 318.0Y
軽くて曲がらない。ドラコン選手・ユージにとって魅力的な1本のようだ。
パラダイム Ai スモーク ♦♦♦
球が強いし曲がらない。やっぱりこれが大本命!
ラストはプロ、上級者、パワーヒッターから人気を集める『♦♦♦(トリプルダイヤモンド)』。ユージも序盤からナイスショットを連発。予想通り、これがベストマッチのようだ。
「これ、好きです! 球が強くて330ヤードは行きますね。フェースの下めでもヒール寄りでもそんなにスピンが増えない。フェースに当たれば飛んでいく、この感じは僕向きです(笑)。一発の飛びもあるけど、スコア重視でヘッドスピードを抑えて振った時の打球のまとまりは圧倒的です。それに僕、カーボン柄が大好きなんですよ。クラウン部分の柄とか“これでもか!”とカーボンを主張してくると気分が上がりますね。現在、新ドライバー候補の筆頭です!」
【♦♦♦の計測データ】
・ヘッドスピード 54.2m/s
・ボール初速 81.6m/s
・スピン量 2850rpm
・飛距離 326.9Y
『♦♦♦』を本命に、ドラコン用に『MAX FAST』が対抗と、意外にも両極端なモデルが気に入ったというユージ。どのモデルもフェースの真ん中を外しても高初速で飛ばせる。あとは好みの弾道や振り心地で選べば、Ai スマートフェースの威力を実感できるはず。「自分はコレ」と決めつけず、ユージのように4モデルすべて打つことで最適な1本が見つかるに違いない。
PHOTO/Tadashi Anezaki
THANKS/ブライトマンゴルフ
詳細はこちら