芯を外しても曲がりにくく、飛距離が落ちないアイアンが「やさしい」と言われるが、最新の「やさしい」アイアンは、それに加えてロフトが立ってきているため、飛距離も出るようになっている。そこで7番アイアンのロフト角28度前後の厳選10モデルを打ち比べた。まずは「ゼクシオ13とオノフAKA」の2本から。試打は「GOLF PLACE」でレッスンを行い、自らの試打データを弾道計測器並みの正確さで予測できる勝又崇之プロにお願いした。
画像: 「ゼクシオ13」(左)と「オノフAKA」(右)

「ゼクシオ13」(左)と「オノフAKA」(右)

ゼクシオ13:ヘッド、シャフト、グリップ、クラブ全体でつかまえて飛ばす

画像: ◎ヘッド素材/Super-TIX 51AF(フェース)、SUS630(ボディ)◎シャフト/ゼクシオMP1300(S・SR・R)、N.S. PRO 850GH DST forXXIO(S・R)◎価格/13万7500円~(6I~PW)

◎ヘッド素材/Super-TIX 51AF(フェース)、SUS630(ボディ)◎シャフト/ゼクシオMP1300(S・SR・R)、N.S. PRO 850GH DST forXXIO(S・R)◎価格/13万7500円~(6I~PW)

試打シャフト●ゼクシオ MP1300(S) 7番ロフト角●28度 重量●364グラム 長さ●37.25 インチ

「先がゆるめでピュッと走り、ボールを拾ってくれるしつかまえてくれるシャフト。HSが速くない人も振り抜きやすい」(勝又)

しなりはあってもアバれない。純正シャフトの“振りやすさ”もゼクシオならではだ。

【試打結果】
キャリー●175.5Y
総距離●182.6Y
初速●55.8m/s
打ち出し角●18.4度
スピン量●5382rpm
高さ●34.3Y
1Wのヘッドスピードが50m/sほどの勝又プロが自身のHSで打ったとき

13代目を迎えた「ゼクシオ」ブランドのアイアンは、高くて伸びる弾道をやさしく打てるモデル。

「クラブを構えると、軽めのグースが入り、丸みを帯びた厚めのトップラインで、ボールを包み込むようにつかまるイメージが湧きます。そして、大きめのサイズだから安心感がある。これぞ"ゼクシオ顔"で、従来のゼクシオユーザーもそのまま違和感なく使えます。ブレませんね(笑)」 

打音も心地よい高音で、飛んでる手応えが感じられ、弾道の頂点も高かった。

「球が上がるし、このロフト帯としてはスピンが入るので、高さでグリーンに止められるでしょう。何よりも、ヘッドの形状&特性とシャフトで球がつかまり、軽めのグリップで速く振れる。"オールインワン".で考えて、やさしく作られたアイアンだと思います」 

オノフAKA:大きなヘッドだがバランスがよく振り遅れない

画像: ◎ヘッド素材/高強度AM355P(5I~PWフェース&ボディ)、ソフトステンレス(AW、SW)◎シャフト/ONOFF SMOOTH KICK : MP-524I (R2・R・SR)、N.S.PRO 850GH neo(R)、N.S.PRO950GH neo(S)◎価格/12万1000円~(6I~PW)

◎ヘッド素材/高強度AM355P(5I~PWフェース&ボディ)、ソフトステンレス(AW、SW)◎シャフト/ONOFF SMOOTH KICK : MP-524I (R2・R・SR)、N.S.PRO 850GH neo(R)、N.S.PRO950GH neo(S)◎価格/12万1000円~(6I~PW)

試打シャフト●NS.PRO 950GH neo(S) 7番ロフト角●28度 重量●411グラム 長さ●37.25 インチ

「ソールのフェース側が少し落とされて、程よいバウンス効果を感じます。それによって、ヘッドが大きくてもソールが突っかかりづらいし、ハンドファーストに当たっても抜けてくれる。やさしさの味付けがたまりません」(勝又)

【計測結果】
キャリー●189.6Y
総距離●198.4Y
初速●57.6m/s
打ち出し角●17.7度
スピン量●4322rpm
高さ●34.4Y
1Wのヘッドスピードが50m/sほどの勝又プロが自身のHSで打ったとき

3月9日発売予定の最新作「オノフAKA」のアイアンをさっそくテスト。

「ヘッドが大きいのでやさしいイメージがあるし、そのわりには程よいグースでクセがない顔つきです。トウ-ヒールが長いからか、構えたときにロフトがそれほど立って見えません。でも、打ってみるとトータルで200y近く飛ぶ。ヤバいですね(笑)」 

やさしくて飛ぶアイアンというと、打感がカチンとしたり、音が高過ぎたりしがちだが「コレは打感が硬くないし品のいい高音。それなのに飛んでるんです」と言う。

「大きいヘッドのアイアンは振り遅れやすかったりするものですが、このモデルはクラブ重量の割にヘッドが軽いのか、シャフトの性能もあって振りやすく、モタつかなくてスクエアに戻りやすい。トータル的なやさしさを感じますね」

TEXT/Satoru Niida
PHOTO/Tomoya Nomura、Akira Kato
THNAKS/GOLF PLACE

※総重量は編集部調べ

※週刊ゴルフダイジェスト2024年2月27日&3月5日合併号「やさしいアイアン研究室」より一部抜粋

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