ゼクシオ13:ヘッド、シャフト、グリップ、クラブ全体でつかまえて飛ばす
試打シャフト●ゼクシオ MP1300(S) 7番ロフト角●28度 重量●364グラム 長さ●37.25 インチ
「先がゆるめでピュッと走り、ボールを拾ってくれるしつかまえてくれるシャフト。HSが速くない人も振り抜きやすい」(勝又)
しなりはあってもアバれない。純正シャフトの“振りやすさ”もゼクシオならではだ。
【試打結果】
キャリー●175.5Y
総距離●182.6Y
初速●55.8m/s
打ち出し角●18.4度
スピン量●5382rpm
高さ●34.3Y
1Wのヘッドスピードが50m/sほどの勝又プロが自身のHSで打ったとき
13代目を迎えた「ゼクシオ」ブランドのアイアンは、高くて伸びる弾道をやさしく打てるモデル。
「クラブを構えると、軽めのグースが入り、丸みを帯びた厚めのトップラインで、ボールを包み込むようにつかまるイメージが湧きます。そして、大きめのサイズだから安心感がある。これぞ"ゼクシオ顔"で、従来のゼクシオユーザーもそのまま違和感なく使えます。ブレませんね(笑)」
打音も心地よい高音で、飛んでる手応えが感じられ、弾道の頂点も高かった。
「球が上がるし、このロフト帯としてはスピンが入るので、高さでグリーンに止められるでしょう。何よりも、ヘッドの形状&特性とシャフトで球がつかまり、軽めのグリップで速く振れる。"オールインワン".で考えて、やさしく作られたアイアンだと思います」
オノフAKA:大きなヘッドだがバランスがよく振り遅れない
試打シャフト●NS.PRO 950GH neo(S) 7番ロフト角●28度 重量●411グラム 長さ●37.25 インチ
「ソールのフェース側が少し落とされて、程よいバウンス効果を感じます。それによって、ヘッドが大きくてもソールが突っかかりづらいし、ハンドファーストに当たっても抜けてくれる。やさしさの味付けがたまりません」(勝又)
【計測結果】
キャリー●189.6Y
総距離●198.4Y
初速●57.6m/s
打ち出し角●17.7度
スピン量●4322rpm
高さ●34.4Y
1Wのヘッドスピードが50m/sほどの勝又プロが自身のHSで打ったとき
3月9日発売予定の最新作「オノフAKA」のアイアンをさっそくテスト。
「ヘッドが大きいのでやさしいイメージがあるし、そのわりには程よいグースでクセがない顔つきです。トウ-ヒールが長いからか、構えたときにロフトがそれほど立って見えません。でも、打ってみるとトータルで200y近く飛ぶ。ヤバいですね(笑)」
やさしくて飛ぶアイアンというと、打感がカチンとしたり、音が高過ぎたりしがちだが「コレは打感が硬くないし品のいい高音。それなのに飛んでるんです」と言う。
「大きいヘッドのアイアンは振り遅れやすかったりするものですが、このモデルはクラブ重量の割にヘッドが軽いのか、シャフトの性能もあって振りやすく、モタつかなくてスクエアに戻りやすい。トータル的なやさしさを感じますね」
TEXT/Satoru Niida
PHOTO/Tomoya Nomura、Akira Kato
THNAKS/GOLF PLACE
※総重量は編集部調べ
※週刊ゴルフダイジェスト2024年2月27日&3月5日合併号「やさしいアイアン研究室」より一部抜粋