芯を外しても曲がりにくく、飛距離が落ちないアイアンが「やさしい」と言われるが、最新の「やさしい」アイアンは、それに加えてロフトが立ってきているため、飛距離も出るようになっている。そこで7番アイアンのロフト角28度前後の厳選10モデルを打ち比べた。今回は「タイトリストT350」と「ヤマハRMX VD/X」の2本。試打は「GOLF PLACE」でレッスンを行い、自らの試打データを弾道計測器並みの正確さで予測できる勝又崇之プロにお願いした。
画像: 「タイトリストT350」(左)と「ヤマハRMX VD/X」(右)

「タイトリストT350」(左)と「ヤマハRMX VD/X」(右)

タイトリストT350:UTのような大きなヘッドでウッドのように弾く打感

画像: ◎ヘッド素材/SUP-10(フェース)、17-4 ステンレス(ボディ)◎シャフト/N.S.PRO 105T(S)、N.S.PRO 880 AMC(S)、TENSEI AV RED AM(S)◎価格/16万5000円(6I~W)

◎ヘッド素材/SUP-10(フェース)、17-4 ステンレス(ボディ)◎シャフト/N.S.PRO 105T(S)、N.S.PRO 880 AMC(S)、TENSEI AV RED AM(S)◎価格/16万5000円(6I~W)

●試打シャフト/ N.S.PRO 105T(S) 7番ロフト角/29度 重量/420グラム 長さ/37. インチ

「オフセットが少なめでストレートネックっぽいし、トップブレードが真っすぐなので、ターゲットへスクエアにセットアップしやすいんです」。方向が出しやすくて、ストレートなボールでグリーンを狙える。

【試打結果】
キャリー●175.1Y
縦距離●184.0Y
初速●54.6m/s
打ち出し角●18.6度
スピン量●4602rpm
高さ●31.0Y
1Wのヘッドスピードが50m/sほどの勝又プロが自身のHSで打ったとき

「Tシリーズ」の"4兄弟”で最もやさしく飛ぶモデルが、中空構造の「T350」。

「ヘッドを爪で叩いてみると、中空ならではの”カチカチ”という音がして、飛び系であることがわかります。そして構えると、ヘッドが大きくてブレードが長く、見た目から安心感を受けました」 

打ってみると、ミスヒットの許容範囲がかなり広くてやさしい。そのポイントは、サイズの大きさや中空であることに加えて、トウ・ヒールの最適なところにタングステンウェイトを配したことにある。

「打点がバラついたりダフり気味に入っても、曲がりづらいし距離がしっかり出ました。中空の強みであるスイートエリアの広さを感じます。しかも、打ち出しが高くて弾くので、HSを落として振っても飛んだ。総じて、ボクが使う"6I"と同じ感覚ですね」

ヤマハRMX VD/X:ヘッドがブレずにどこに当たっても同じ飛び

画像: ◎ヘッド素材/AM355P◎シャフト/N.S.PRO950GH neo(S)、TENSEI TR i (SR・R)◎価格/14万3000円~(6I~PW)

◎ヘッド素材/AM355P◎シャフト/N.S.PRO950GH neo(S)、TENSEI TR i (SR・R)◎価格/14万3000円~(6I~PW)

●試打シャフト/ N.S.PRO 910GH(S) 7番ロフト角/28度 重量/418グラム 長さ/37.0 インチ

ネック裏のボリュームと、トウ側に配した高比重&大容量のタングステンウェイト(7I=46g)によって、最大級の4000g・㎠という大慣性モーメントを手に入れた。そして、ディスタンス性能に優れている。

【試打結果】
キャリー●181.1Y
縦距離●188.5Y
初速●56.7m/s
打ち出し角●18.2度
スピン量●5047rpm
高さ●34.9Y
1Wのヘッドスピードが50m/sほどの勝又プロが自身のHSで打ったとき

ストロングロフト&大慣性モーメントによる”飛んで曲がらないアイアン”とウワサの「RMX VD/X」。

「クラブを構えると、ネックの膨らみは隠れるので気になりません。グースが利いていて全体的に丸みを帯びたシルエットで、ボールを包み込むようなイメージですね」

打点をトウやヒールに外して打っても、弾道データや飛び様が安定して「ミスヒットに一番やさしいヘッド」という評価に。しかも、スピンが適度に入って弾道の頂点が高く、グリーンに止まりやすい。

「慣性モーメントが大きいと右にすっぽ抜けやすいイメージがあるかもしれませんが、このモデルはライ角がアップライトだしネックの膨らみもあり、フェースが返って振り遅れません。打点が散らばっても真っすぐ飛ぶし、タテ距離がそろうアイアンです」

TEXT/Satoru Niida
PHOTO/Tomoya Nomura、Akira Kato
THNAKS/GOLF PLACE

※総重量は編集部調べ

※週刊ゴルフダイジェスト2024年2月27日&3月5日合併号「やさしいアイアン研究室」より一部抜粋

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