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画像: 左が2024「AVX」で右が2022「AVX」。毎度のことだがロゴや見た目では判別は難しい

左が2024「AVX」で右が2022「AVX」。毎度のことだがロゴや見た目では判別は難しい

プロがギアを替えるとき、一番慎重になるのが「ボール」

70台を目指しているのなら、まずやるべきことはキャディバッグの中にあるボールを統一することです。ゴルフは経験値の積み重ねによって上達いくもの。「たかがボール」ではありません。ボールが変われば結果が変わることがわかります。

飛び系のボールを使っていたおかげでバンカーを越えることができた。しかし、飛び系を使っていたためにバンカーに届いて入ってしまった。良いも悪いも、両方の結果が考えられます。

また、スピン系のボールを使っていたため、砲台グリーンの手前のピンを攻めることができた。しかし、スピン系のボールを使っていたためにバックスピンがかかり砲台グリーンからこぼれ落ちてしまうこともあるわけです。

スピン系ならバンカーの手前に止められた。飛び系だから手前のピンギリギリを狙わずとりあえず乗せることに専念した。ボールの特徴を知ることは、ゲームプランを立てる第一歩となり、その結果スコアアップにつながっていきます。

プロが道具をチェンジするとき、もっとも慎重になるのはボールだといいます。ボールを替えることで、ゴルフが変わってしまうのではないか、これまで積み上げてきた経験値が消えてしまうのではないか、そのように考えているからです。

では、どのボールを使ったらいいか。誤解を恐れず、実績を重視すれば、おすすめはタイトリスト「プロV1x」でしょう。「プロV1」は3ピース、「プロV1x」は4ピースという構造の違いはあるものの、「プロV1」はさらに高い次元のトータルパフォーマンスへ到達すべく、スピン性能をさらに進化させながらも、飛距離性能を磨き、一方の「プロV1x」は飛距離性能を進化させながらも、スピン性能を磨いてきました。その結果、登場から24年が経過した現在、「プロV1」と「プロV1x」の差は僅差で、どちらも飛び、どちらも止まるボールに到達しました。

しかし、球の高さ、特にアイアンでのスピンに関しては「プロV1xだ」という声が多く聞こえてきます。2024年から「プロV1」ファミリーに加わった「プロV1x レフトダッシュ」を加えた性能比較だと、スピン量、弾道の高さでは「プロV1x」が最上位。打感(ソフトさ)では「プロV1」に続く2番目となっています。

タイトリストによれば、ボールフィッティングをしたら、ほぼほぼ「プロV1」ファミリーのいずれかでカバーできるそうですが、中には「AVX」が良いという人もいるようです。

画像: タイトリストは製品名の印字で新旧ボールを区別できる。左が2024「AVX」で右が2022「AVX」

タイトリストは製品名の印字で新旧ボールを区別できる。左が2024「AVX」で右が2022「AVX」

筆者は、「AVX」が2020年に登場したときから愛用者のひとりです。以前のメルマガでレポートしたのですが、その出合いは衝撃でした。「このボール、マジ飛ぶ!」「そしてやわらかい」「スピンも問題なし。むしろこれぐらいがちょうどいい」。4年間もボールを替えなかったのは最長のような気がします。これまで「AVX」は2度モデルチェンジをしましたが、「変わったことを感じさせない進化」はさすがタイトリストと言うしかありません。

「AVX」は「これまで通り」タイトリストが展開するプレミアムパフォーマンスボールの一員です。今回、「プロV1x レフトダッシュ」が、「プロV1」ファミリーに加わったことで、そのポジションがわかりにくくなってしまいましたが、「AVX」はもっと注目されていいボールだと思います。だって、「AVX」の由来は「Alternative Pro V1 and Pro V1x」(もうひとつの選択)なのですから……。

これはあくまで個人の感想ですが、「プロV1」、「プロV1x」だと妙な緊張感(頑張って打たないと)がありますが、「AVX」はリラックスモードでプレーすることができます。「気持ちの問題」、これもボール選びには大事な要素だと思います。

3月2日に発売された3代目「AVX」の試打ラウンドをしてきました。事前情報によると、ロングショットでのスピン量の低減、打感のソフトさアップとのことでしたが、3度目のモデルチェンジも「変わったことがわからない」ことは、ゴルファーにとってありがたい「進化」です。

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