みんなのゴルフダイジェストのYouTubeでは、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太の二人による“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画「みんゴルガチギアトラック」を公開中。2024年3月8日発売のミズノ『ST-MAX 230』の性能を検証した。
画像: 試打クラブのロフト角は10.5度、シャフトはメーカー純正の『ツアーAD GM D55(フレックスS)』

試打クラブのロフト角は10.5度、シャフトはメーカー純正の『ツアーAD GM D55(フレックスS)』

ST-MAX 230(10.5度)×ツアーAD GM D55(S・45.75インチ)を試打

『ST-MAX 230』は、“飛んで曲がらない”がコンセプトで、ソール部に、初速をアップするステンレス<鉄芯>とTPU(ポリウレタン系熱可塑性エラストマー)を一体成型した『CORTECHCHAMBER(コアテック・チャンバー)』を採用。このコアテック・チャンバーをフェースセンター付近に近づけることで、高初速エリアをヒール側にまで拡大した。フェース部の素材に、高強度かつ軽量の素材『フォージド Ti-LFS』を使用。フェースの中心部を厚く、周辺部をより薄くし、フェースのたわみを増幅させる『コアテックフェース』が進化し、スイートエリアが広がり、より低スピンで直進性も追求されているという。

試打担当の癸生川プロ(PGAトーナメントプレーヤー)が打感やインプレッションをコメントし、データ分析担当の小島プロ(PGAトーナメントプレーヤー&トラックマンマスター)が試打結果から得られた数値や弾道などから、性能や特徴に鋭く切り込んでいく。計測には、計測にはレーダー式のトラックマン4とカメラ式のGCクワッドの2機種を使用。レーダー式とカメラ式の二つの機器で同時に計測することで、お互いの長所と短所を補い、より正確なデータを得る“ガチ”試打を敢行。ボールにはプロV1、試打場所は実際のコースで実施している。

まず、構えた時のヘッドの印象はどうだろう。

「横長で平べったい(シャロー)ヘッドという印象ですね。つかまりそうなフェースの向きをしていて、ヘッドが大きい(460CC)ので、安心感が欲しいという人には良いのかなと思います。でも、今シーズン(2024年)発売の他メーカーの大きなヘッドに比べると、若干小ぶりに見えますよね」と癸生川プロ。

画像: 弾道の行方を見守る癸生川プロ(右)と小島プロ(左)

弾道の行方を見守る癸生川プロ(右)と小島プロ(左)

癸生川プロの普段のクラブスピード(46~47m/s)で打つ

1発目のクラブスピードが46m/s、2月目が44.9m/sと、若干のスピードロス。小島プロは「シャフトのしなりで合わせてしまっている。それではガチじゃないから、しっかり振って」と要求。すると3発目は46.4m/sと本来のスピードが出た。

3発目
<トラックマン4のデータ>
弾道/若干の右へのプッシュ
クラブスピード/46.4m/s
ボールスピード/68.6m/s
打ち出し角/11.4度
スピン量/3038rpm
キャリー/243.6ヤード
トータル/260.1ヤード
打ち出し方向/0.4度右
スピンアクシス/2.8度右

<GCクワッドのデータ>
H打点 12㎜トウ
V打点 0㎜高

画像: 癸生川プロが自身の標準的なクラブスピードでスウィングしたときのトラックマン4とGCクワッドのデータ(上がトラックマン4、下がGCクワッド)

癸生川プロが自身の標準的なクラブスピードでスウィングしたときのトラックマン4とGCクワッドのデータ(上がトラックマン4、下がGCクワッド)

右へのプッシュ気味の球が出たが、これを踏まえた癸生川プロの試打後の感想は、

「最初にクラブを手にした時にちょっと軟らかく感じていたので、初めの2球は無意識なに合わせて打った気がした。それでインパクト前にちょっと動きにセーブか入った結果、シャフトがビュンと走った感じですね。逆に、3発目はシャフトの軟らかさを意識せずに振ったら、インパクトでちょっと遅れたという感じでしたね」。

このコメントを受けて、小島プロが分析と、46~47m/sで打った場合のクラブ特性について鋭く解説をした。

「シャフトが軟らかすぎると、癸生川プロの3発目みたいにマイナス方向にしなったまま、しなり戻りが十分起こらずにインパクトを迎え、球が右に出るわけです。つまり、癸生川プロにとってこの『ST-MAX 230』の純正シャフトは軟らかいんだけれど、データの数値を見る限り、思ったよりは右に行ってないという印象があります。ちょっとそれを見てみましょう」。

小島プロが指摘したデータは、打ち出し方向『0.4度右』、スピンアクシス『2.8度右』、スピン量『3038rpm』、そして打点『0ミリ高』の4つだ。

「打ち出しの方向が『0.4度右』に出ていて、スピンアクシスが『2.8度右』に傾いている。その結果、ターゲットに対して真っすぐからちょっと右に外れた弾道になっています。これは先ほど言ったシャフトのしなり戻りが起こらずに、やや振り遅れて当たったことが原因です。ただ、スピン量は『3038rpm』で思ったほど多くはない。打点をチェックしてみると、『12㎜トウ、0㎜高』で、高さに関しては芯の高さで当たっているので縦のギア効果はほぼ生じていない。つまり、ミズノが謳っているこのクラブの『低スピンで直進性の高さ』という特性が、ある程度、実証されたと言っていいと思います」。

この言葉を受けて、試打者の癸生川プロが46~47m/sで打った時のクラブのインプレッションを語った。

「コレは軟らかいシャフトなんだけど、思ったよりは右に行ってないなという印象がある。僕的には好き(笑)。あとはヘッドが大きすぎないから振りやすい。大きすぎると球が上がり過ぎるというイメージがあるけれど、大きいのに球が前に行ってくれる。その辺はクラブのヘッド特性なのかなという気がしますね」。

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画像1: ST-MAX 230/ミズノ2024年新作ドライバーをガチ試打【トラックマン4&GCクワッド使用】 youtu.be

ST-MAX 230/ミズノ2024年新作ドライバーをガチ試打【トラックマン4&GCクワッド使用】

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