今週、いよいよ国内男子ツアーが開幕する。2024年4月9日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、平田憲聖、杉浦悠太、鍋谷太一、杉原大河の4人のインタビューを掲載している。誌面には掲載しきれなかったオフのエピソードやリラックス方法など、彼らの“素顔”を紹介しよう。

目の前の課題をこなし、自分で納得のできるゴルフを【平田憲聖】

昨年ツアー2勝を挙げ賞金ランキング6位とジャンプアップした平田憲聖はこのオフ、母校・大阪学院大学ゴルフ部に500万円を寄附した。ゴルフ部では練習場やコースに向かうための送迎用車両を購入するという。

「プロになったときから、自分が頑張って成績が出たときには何か恩返しをしたいと思っていたんです。後輩たちがここ最近は全国優勝もしていて本当にすごい。彼らとツアーで一緒になることもあるんですけど、いい刺激をもらいながらプレーできます」

平田が感じる母校のゴルフ部の強みは「人間性も大事にすること」だという。

画像: ひらた・けんせい。21年に日本学生で優勝。同年にプロ宣言。昨年は賞金ランキング6位。

ひらた・けんせい。21年に日本学生で優勝。同年にプロ宣言。昨年は賞金ランキング6位。

ダラダラすごすのは嫌いだという平田。オフも多少時間ができても、愛犬のププ・ビビと遊んだり、「結局、休めていないですね」。昨年の賞金で自分にプレゼントはしたか聞くと「そんなに物欲はないんです。今している時計を買ったくらいです」と静かに話す平田。

好きな食べ物は焼肉。「これしか食べたらあかんと言われたらタン塩を選びます。ツアー中も調子がいいときこそ焼肉を食べていました。ミズノオープンのときも日本プロのときもずっと(笑)。ゲン担ぎみたいなものですね」

今年もコツコツと目の前の課題をこなしていくことが目標だ。

「もちろん全試合勝ちたい。昨年ホストとして優勝できたミズノオープンも、ACNさんの試合もありますし、メジャーでいうと日本プロの連覇はもちろん、日本オープンは一番大きい大会だと思っているので、そこで優勝できたら嬉しいです。中島啓太はなるべくして賞金王になった。そういうゴルフをしていました。僕も自分で納得できるゴルフを目指します。賞金王になりたいというプランは立てずに、ベストを尽くしてそれが賞金王という形になればいいと思っています」

海外挑戦は、心の内にいったんしまっておく。

「実際に出場してみてテレビで見ていた以上のレベルの高さを経験できた。だからこそ、今まで以上に安易に『海外に行きたい!』ということを口にできなくなったんです。『行ける!』としっかりした自信をつけてから挑戦できたらいいと思っています。毎年コツコツ頑張りながら、チャンスがきたらチャレンジしたい。そのチャンスをつかむために取り組んでいきたいです」

今年の目標は賞金王! 【杉浦悠太】

昨秋、ダンロップフェニックスでのアマ優勝という偉業を成し遂げ、そのままプロ転向した杉浦悠太。

「最近、プロと呼ばれるようになり実感がわいてきて、すごく嬉しいし、頑張らなきゃいけないという気持ちがあります」

画像: すぎうら・ゆうた。昨年ABEMAツアーで優勝。その資格で出場したダンロップフェニックスで史上7人目のアマ優勝も。

すぎうら・ゆうた。昨年ABEMAツアーで優勝。その資格で出場したダンロップフェニックスで史上7人目のアマ優勝も。

幼少期から使用しているミズノのクラブの「アンバサダー」になったことも、プロの自覚を高めてくれる。発表会では憧れのルーク・ドナルドからのメッセージに感激したという。ルークとは、契約クラブが同じなだけでなく、クラフトマンも同じ。ダンロップフェニックスで勝ったことも同じ(ルークは2連勝)、しかも体型も似ている。

「それに僕も得意クラブはアイアン。フェニックスでもアイアンでピンを狙って優勝できました。ルークのようなショットメーカーになりたいですね」

オフはアジアンツアーのQTにも挑戦し、ファイナルを無事通過。すでに今年2試合に出場してきた。
「アジアンツアーのコースは、それぞれ本当に違う。広くて大きく曲げてもOBにならないコースがあるかと思えば、狭くて池があるコース、速いグリーンと遅いグリーンの2グリーンを使って試合をするコースなどいろいろあります」と嬉しそうに話す杉浦。日本ツアーも今までテレビで見てきたコースを回れるだけでワクワクするという。

今年の目標は賞金王。もちろん、将来は海外挑戦も見据えている。

「青が好きです。ミズノも水色ですし、ファンである中日ドラゴンズのカラーでもあります。日大時代のピンクと合わせて、試合でも着ていきたいですね」

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若手の台頭もあり、見ごたえのある試合も魅力のある選手も増えてきている。“男子は面白くない”なんて言わず、プロたちのパフォーマンスを是非楽しんでほしい。

鍋谷太一、杉原大河のインタビューはこちらから!

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara、Hiroyuki Okazawa

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