2024年4月16日号の『週刊ゴルフダイジェスト』では、「アドレス時のつま先の向きってスウィングに関係がある気がする……」と発言した武市悦宏プロと、奇想天外な発想を持つトップアマの二宮慎堂さんが「アドレス時のつま先の向き」について大検証。その一部を「みんなのゴルフダイジェスト」でも紹介しよう!
画像: 「飛距離アップの伝道師」武市悦宏プロ(写真左)と「ゴルフ研究オタク」二宮慎堂さん(写真右)

「飛距離アップの伝道師」武市悦宏プロ(写真左)と「ゴルフ研究オタク」二宮慎堂さん(写真右)

いきなり結論! 逆ハの字が最速で振れる!

武市 このごろ、つま先の向きってスウィングにかなり影響するんじゃないかな〜って思うことがあって。で、こんなマニアックな話できるの二宮さんしかいないと思って今治まで来たんだよ(笑)。

二宮 武市プロほどマニアじゃないっすよ(笑)。で、武市さんはどう思うんですか?

武市 かなり実験したんだけど、両つま先を外側に向ける『逆ハの字』が楽に速く振れて球をつかまえやすくて飛ぶって思ってる。まさに二宮さんみたいなアドレスだよね。

二宮 実はボクもメチャクチャ研究したことあって、今の逆ハの字のアドレスになったんですよ。つま先を内側に向けると体の動きに制限がかかって、トップが浅くなったり体が回転しにくくもなる。

武市 特に年齢が高くなれば体も硬くなるしスウィングが窮屈になる。気持ちよく速く振るには『逆ハの字』のアドレスが最強だってことだね!

画像: 気持ちよく振るための第1弾として、まずは両つま先を正面に

気持ちよく振るための第1弾として、まずは両つま先を正面に

スウェイが大き過ぎる人はつま先を正面に

「左右に体がスウェイするクセがある人は、いきなり逆ハの字にするとミスヒットを連発する可能性がある」と武市プロ。まずは両つま先を正面に向けるところから始めるとミスヒットが減り、そうしたら徐々に逆ハの字にしていき体の回転スピードを上げていこう。

画像: プロ仲間でも“最高”と称されるマキロイのスウィング。つま先の向きはほんのり“逆ハの字”になっている。武市と二宮は「つま先の向きを外側に向けることで、体に変な固定や制限をかけていないからしなやかに振れると思う」と口をそろえる

プロ仲間でも“最高”と称されるマキロイのスウィング。つま先の向きはほんのり“逆ハの字”になっている。武市と二宮は「つま先の向きを外側に向けることで、体に変な固定や制限をかけていないからしなやかに振れると思う」と口をそろえる

逆ハの字は気持ちよく振れる

逆ハの字の場合、上半身がクルリと回転でき、さらに下半身がブレることなく振り上げられるので、深いトップが作りやすい。さらにフォローも体の回転に制限がかからないのでスムーズに振り抜くことがしやすいという。

二人が試した“良くないつま先向き”とその理由

画像: 右つま先を内側に向けていたときは、体の回転に制限がかかり早く振ることはできないと武市プロ

右つま先を内側に向けていたときは、体の回転に制限がかかり早く振ることはできないと武市プロ

画像: 左つま先を打ち側に向けると体の動きが止まってしまい、フォローで気持ちよく振り抜けないと二宮さん

左つま先を打ち側に向けると体の動きが止まってしまい、フォローで気持ちよく振り抜けないと二宮さん

つま先の向きで球筋を操れるので、スコアが変わる!

武市 確かに、両つま先を外側に向ける『逆ハの字』が一番飛ばせるよね。でもね、飛ばす以外にあえて曲げるためにつま先の向きを変えたりできるって思ってるんだよ。

二宮 何ですか?

武市 右足のつま先の向きだけ変えれば、曲げたい球が打てるっていうことなんだ。

二宮 わかった! つま先の向きでスウィング軌道を変えるってことでしょ。

武市 さすが勘が鋭い! たとえばスライスが止まらない人ってアウトサイドインのカット軌道で振り下ろしてるじゃない。それを防ぐために、右つま先をできるだけ外側へ向けるの。そうするとインサイドにクラブを引きやすくなって体の内側から振り下ろしやすくなる。だからフックが出やすくなるんだよね。

二宮 逆にチーピンなどフックが止まらなければ右つま先を内側に向ければカット軌道になってスライスが打ちやすくなるってことですよね。

武市 その通り! つま先の向きで球筋を操れることがわかればスコアメイクも簡単だね。

画像: 右つま先を内側に向けるとトップがコンパクトになり、アウトサイドイン軌道気味になる

右つま先を内側に向けるとトップがコンパクトになり、アウトサイドイン軌道気味になる

【裏技2】チーピンを出さない!

右つま先を内側に向けることで、トップが高くコンパクトになりやすい。そのため、ややアウトサイド気味からクラブを振り下ろすことができ、スライス系のボールが打ちやすくなるという

画像: 右つま先を外側に向けることでクラブを体の内側から振り下ろせる

右つま先を外側に向けることでクラブを体の内側から振り下ろせる

【裏技1】スライスを止めたい!  

右つま先を外側に向けるとクラブをインサイドに引きやすく、ダウンスウィングも体の内側から振り下ろしやすくなる。そのため、インサイドアウト軌道で振ることができフックが打ちやすいという

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奇想天外な発想を持つトップアマの二宮慎堂さんとつま先の向きについて談義した内容は、まだまだ続く。力の入れ方やパッティング編などは2024年4月16日号の「週刊ゴルフダイジェスト」、またはMyゴルフダイジェストで確認を!

PHOTO/Hiroaki Arihara
THANKS/乃万ゴルフ
※週刊ゴルフダイジェスト4月16日号 P24~34「つま先の向きだけでミスヒットが減る」より一部抜粋

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