大リーグ大谷翔平の通訳を務めていた水原一平氏のギャンブル問題が連日取り沙汰され、プロスポーツ界のギャンブルが問題視されるなか、アメリカのゴルフ界でも火はくすぶり続けている。先日PGAツアーがギャンブルに関する声明を出したが……。
画像: 写真はイメージ(PHOTO/KJR)

写真はイメージ(PHOTO/KJR)

大谷翔平と水原氏のニュースの行方はともかく、ゴルフ界でギャンブル好きとして最も有名なのはフィル・ミケルソンだろう。「賭け事はもうしない。というのも、私は一線を越えてギャンブル依存にまでなっていたし、それは全くひどいことになっていたからだ」と昨年9月に自身のXで語っていたミケルソン。賭けをしているときには周りが全く見えなくなり、ときには試合中もゴルフより賭けている競技の勝敗を気にしていたとか。スカイスポーツなどによれば、ミケルソンは過去30年間で10億ドル(約1520億円)ものスポーツ賭博をしていたという話もある。スポーツ賭博が社会的な問題となったのは、18年に米最高裁がこれを解禁してからだろう。いまでは8割近い州がスポーツ賭博を認めているだけでなく、新たな収入源ということで、メジャーなプロスポーツはほとんどギャンブルと関わりを持つようになっている。

PGAツアーも現在、6社の賭け屋をオフィシャル・ブックメーカーとして認め、さらにはTPCスコッツデールに常設のギャンブル場まで設けている。そんななか、昨秋2人のコーンフェリーツアーの選手が自身の参加していないPGAツアーの大会で賭けをしたことを受け、それぞれ6カ月と3カ月の出場停止処分が科されている。一方で3月はPGAツアーのギャンブル問題注意喚起月間ということもあり、「急増するスポーツ賭博のなかでPGAツアーは安全で健康的な市場を創出することに関わり続けている」と発表し、他のプロスポーツとともにギャンブルのメリットと責任についてファンの教育に注力するとしている。マッチポンプのような気がしないではないが……。

This article is a sponsored article by
''.