38インチの長めのシャフトに重いヘッドと長いグリップが装着された「Ai-ONE クルーザー」。クラブ全体の重さにより安定したパッティングができると、昨年からPGAツアーで流行しているスタイルだ。前回の特長紹介に続いて、今回は武田登行プロによる各モデルの試打インプレッションをお届け。

Ai-ONE クルーザー
最新フェースを搭載した中尺パター

まずは軽く前回のおさらいから。

「Ai-ONE クルーザー」は38インチのシャフトに、約380グラムのヘッドと17インチのグリップを組み合わせた中尺パター。フェースにはAIが設計した最新インサートが搭載されている。

画像: 「振り子のように動かしてみるとヘッドが行きたい方向へグイグイ進んでいきます」(武田プロ)

「振り子のように動かしてみるとヘッドが行きたい方向へグイグイ進んでいきます」(武田プロ)

クラブ全体が長く重いことで、まずは下記のメリットが生まれる。
ストロークが安定する
ヘッドがスムーズに動く
手先の操作やクセが出にくい

そして最新のAI設計インサートによって以下のメリットがある。
芯を外しても初速が落ちない(打ちたい距離と差がでない)

ショートパットの安定感から、ロングパットの距離感まで、パッティングのあらゆる局面で恩恵をもたらしてくれる最新の中尺パターだ。

画像: 「テークバックでヘッドを上げたら、あとは本当にオートマチック。インパクトでゆるむことなく、クラブの重さでフォローまでヘッドがスムーズに出てくれます」(武田プロ)

「テークバックでヘッドを上げたら、あとは本当にオートマチック。インパクトでゆるむことなく、クラブの重さでフォローまでヘッドがスムーズに出てくれます」(武田プロ)

「ショート、ミドル、ロングパット、どれもストロークの安定感は抜群。クラブ全体の重さのおかげで、ヘッドが動きたいほうにスムーズに動いてくれます。芯を外しても初速が落ちないので、特にロングパットが良くなりそうです」(武田プロ)

画像: 「繊細なパッティングでも狙ったラインに出していける」と武田プロも太鼓判

「繊細なパッティングでも狙ったラインに出していける」と武田プロも太鼓判

最後に下りのスライスラインでチェックする武田プロ。

「コースで使えるかどうか、強く打てないシチュエーションで狙ったラインに出していけるかを重視しています。このパターは下りのスライスラインのような、ゆるみがちな場面でもスムーズにヘッドが出てくれるのがいいですね」(武田プロ)

画像: 「芯を外してもほとんどショートしない最新インサート。ロングパットが苦手な人にもおすすめです」(武田プロ)

「芯を外してもほとんどショートしない最新インサート。ロングパットが苦手な人にもおすすめです」(武田プロ)

オデッセイ定番のツノ型「#7 DB」
最近流行の「ダブルワイド」も好感触

さて、メリットを振り返ってもらったところで、「モデルの選び方」について紹介していこう。ここからは武田プロによる各モデルの試打インプレッションになる。

Ai-ONEクルーザーのラインアップは、PGAツアーで人気の「JAILBIRD(ジェイルバード)」、オデッセイ伝統のツノ型「#7 DB」、近年使用者が増えている「Double Wide(ダブルワイド)CH」の3タイプ。

画像: すでに完売のショップも出ている「Ai-ONE クルーザー JAILBIRD」

すでに完売のショップも出ている「Ai-ONE クルーザー JAILBIRD」

まずはここまで試打してきた「Ai-ONEクルーザー JAILBIRD」。構えたときにネイビーとホワイトのラインが印象的なモデルで、ターゲットに対して直角方向のアライメントが取りやすく、フェースバランスに近いことから直線的なストロークがしやすいのが特長。すでに完売のショップも出ている人気モデルだ。

そして、中尺人気の立役者「JAILBIRD」だけでなく、「#7 DB」「Double Wide CH」にも注目してほしいと武田プロ。

カップまでのラインが意識しやすい
Ai-ONE クルーザー「#7 DB」

画像: 「Ai-ONEクルーザー #7 DB」

「Ai-ONEクルーザー #7 DB」

「私もツノ型ユーザーのひとりですが、定番の形状だけあって構えたときの安心感は抜群です。ツノ部分に引かれた2本の線の効果で、カップに向かう太いラインをイメージしやすいのが気にいっています」(武田プロ)

画像: 2本の線の効果で、カップまでの太いラインがイメージしやすく、スムーズにストロークできる

2本の線の効果で、カップまでの太いラインがイメージしやすく、スムーズにストロークできる

「形状の似ている『JAILBIRD』と交互に打ち比べてみましたが、ストロークした感覚はかなり近いですね。縦のラインが印象的な『JAILBIRD』と横のラインが特長の『#7 DB』、ヘッド形状の好みで選んでいいと思います。細かく比べれば『#7 DB』のほうがトウが少し垂れるのでイン・トゥ・インにストロークに向いていると言えますが、クラブ全体の重さの影響かその差はわずかですね」(武田プロ)

画像: (左)Ai-ONE クルーザー JAILBIRD (右)Ai-ONE クルーザー #7 DB

(左)Ai-ONE クルーザー JAILBIRD
(右)Ai-ONE クルーザー #7 DB

ボールをつかまたい人は
Ai-ONE クルーザー「ダブルワイドCH」

画像: 「Ai-ONE クルーザー Double Wide CH」

「Ai-ONE クルーザー Double Wide CH」

「Ai-ONE クルーザー」のラインアップの中で「Double Wide CH」が最も感覚が出しやすいモデルと武田プロ。

画像: 「Double Wide CH」を試打する武田プロ。「フェースの開閉がしやすいですね」

「Double Wide CH」を試打する武田プロ。「フェースの開閉がしやすいですね」

「ストロークの安定感やオートマチックにヘッドが出ていく感覚は共通していますが、フェースを開いて閉じる動きが入れやすいですね。これまでブレード型やL字パターを使ってきた、ボールをつかまえる、包むような感覚が少し欲しい人に向いていると思います」(武田プロ)

画像: Ai-ONEインサートが見える小窓も特長

Ai-ONEインサートが見える小窓も特長

順手以外もおすすめ! グリップのアレンジ例

画像: Ai-ONEクルーザーは「普段と同じ高さでグリップを握るのを基本にアレンジを加えてほしい」と武田プロ

Ai-ONEクルーザーは「普段と同じ高さでグリップを握るのを基本にアレンジを加えてほしい」と武田プロ

長いグリップを余らせて持つのが最近主流の中尺パターの構え方。長く太いグリップを生かして順手以外にもトライしてみてはいかがだろう。武田プロのおすすめは「クロスハンド」と「スプリットハンド」。

画像: 右手が上になるクロスハンドのグリップ

右手が上になるクロスハンドのグリップ

「右手が上になるクロスハンドのグリップと、フォローでスムーズにヘッドが出てくれるAi-ONE クルーザーとの相性はいいですね。右手の動きを抑制しながら安定したストロークが行えます」(武田プロ)

画像: 両手を離して握るスプリットハンドのグリップ

両手を離して握るスプリットハンドのグリップ

「両手を離して握るスプリットも良さそうです。これはショートパットでの安心感が抜群ですね。左手でテークバックを作って、右手で押し込んでいくタイプにもおすすめ」(武田プロ)

こちらも注目!
Ai-ONE クルーザー #7 ARM LOCKパター

画像: 39インチの長さに合わせてソールには15グラムのスクリューウェイトを2つ装着している

39インチの長さに合わせてソールには15グラムのスクリューウェイトを2つ装着している

Ai-ONE クルーザーには、アームロック式パター「Ai-ONE クルーザー #7 ARM LOCKパター」もラインアップされている。※ヘッド形状は「#7」のみ

ヘッドは通常の#7よりも少し大きく、シャフトの長さは39インチ。グリップを前腕に固定するアームロック特有のスタイルに合わせた21インチの専用グリップが装着されている。

画像: 39インチのシャフトに21インチのグリップを装着したアームロックスタイル専用パター

39インチのシャフトに21インチのグリップを装着したアームロックスタイル専用パター

武田プロに試打してもらうと、

「前腕にグリップを固定することで、腕の延長線上にヘッドがある感覚です。こちらもヘッドがスムーズに出るパターですね。コツは左前腕とパターが一直線になるように構えること。そして、左肩を支点にストロークすること。通常のパターよりハンドファーストの構えになりますが、その分、通常のパターよりロフトが大きい(5.5度)のでそれでOKです」(武田プロ)

画像: 「Ai-ONEクルーザー #7 ARM LOCKパター」は、左肩を支点にストローク!

「Ai-ONEクルーザー #7 ARM LOCKパター」は、左肩を支点にストローク!

「長尺パターのアンカリングが規制されましたが、アンカリングのような安定感があります。距離感を出すのに慣れが必要ですが、ショートパットの安定感は抜群です」(武田プロ)

4タイプるAi-ONE クルーザー、あなたならどれ?

画像: 4タイプるAi-ONE クルーザー、あなたならどれ?

合計4モデルがそろったAi-ONE クルーザー。最新機能を搭載した"新しい中尺パター"の魅力をぜひ一度お試しいただきたい!

画像: 試打解説 武田登行プロ オーストラリア、アジア、日本、11年間ツアープロとしてプレー。 現在はスウィング研究家として東京、埼玉、神奈川でレッスン中

試打解説
武田登行プロ
オーストラリア、アジア、日本、11年間ツアープロとしてプレー。 現在はスウィング研究家として東京、埼玉、神奈川でレッスン中

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