マスターズ関連商品はオーガスタナショナルGCのマーチャンダズショップでしか購入することはできない。オンラインで購入? ノー、ノー、もちろんできない。まずマスターズの会場に入るために大枚をはたいてパトロンとなった者だけに購入のチャンスがあるのだから、ショッピングは是非達成しなければならないミッションだ。行列に並び待つこと45分。その先にあったのは山手線のラッシュアワーのような光景だった。

マスターズグッズの争奪戦は前週のオーガスタ女子アマの期間中から始まっている。ゲートをくぐったパトロンがまず最初に向かうのが巨大なマーチャンダイズショップ、すなわちゴルフショップだ。

そう簡単に入れるわけではない。長ければディズニーランドのアドラクション顔負けの1時間以上行列に並ぶ覚悟をしなければならない。

画像: 毎年、土産を大量に購入する人は多い(写真は22年練習日)

毎年、土産を大量に購入する人は多い(写真は22年練習日)

入場制限を突破し潜入した巨大ショップにはポロシャツ、帽子、サングラスはもとよりゴルフ関連グッズが所狭しと並べられている。以前は緑と白、黄色のマスターズカラーの商品が中心でいかにも「おみやげ」という印象だったが、最近はブティックのような雰囲気さえある。ただし満員電車並みの混雑ではあるが。

ポロシャツだけでも男女、子供(幼児を含む)のセクションに分かれ淡いピンクやブルーなどカラフルな色が溢れマスターズロゴが控え目にあしらわれたオシャレなデザインが豊富に揃い目移りするほど。

パトロンたちは会場に来られなかった友人たちから大量の注文を受けてきているため、どうやって持ち帰るのか? と思うほど大量のグッズを幾袋にも詰め込みショップを後にする。

中でも最近人気なのはノームと呼ばれるオーナメント。ルネッサンスの魔法と錬金術における神話上の小さな妖精を象った置物で30センチほど高さがある。

画像: ノームと呼ばれる妖精を象った置物が人気だという(写真/Getty Images)

ノームと呼ばれる妖精を象った置物が人気だという(写真/Getty Images)

値段は30ドル(4500円)だが売れ行きが凄く品薄状態。というのも30ドルで買ったノームがネットでは3千ドル(約45万円)で取引されているためノーム目的でショップを訪れるパトロンも多いのだとか。

フォーブスによるとオーガスタのマーチャンダイズショップの売上は1週間でおよそ700万ドル、約10億5千万円というからすごい。1日平均1億5千万円を売り上げる巨大ショップから手ぶらで店を出てくる人はいない。

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画像: www.golfdigest-minna.jp
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