上田桃子や吉田優利、渋野日向子らを指導する辻村明志プロコーチは、ゴルフダイジェスト社のマスターズ特派記者として現地入りしている。辻村特派記者は松山英樹とリッキー・ファウラーの組に付いたあと、タイガー・ウッズを追った。

予選ラウンドを通算1オーバーで回り、出場24試合連続の予選通過を果たしたタイガー・ウッズ。大会直前の会見で「すべてが上手くいけば、もう1回勝てると思う」と力強いコメントを残すも、3日目は2バーディ8ボギー2ダブルボギーの「82」と大きく後退した。

辻村 今朝の練習は入りも遅めで、アプローチパットはしっかりやったものの、ドライビングレンジでは最低限のウォーミングアップをしたのみでした。その後、ラウンドにも着きましたが、これまで見てきた表情とは大きく違いました。歩き方も股関節がガクガクしている感じで、ちょっと痛々しかったですね。

GD 8番のティーショットなんて、歩くのも精一杯という感じでしたもんね。

辻村 初日タイガーに付いたときは体が滑らかに動いていて、「今日タイガーやるんじゃない?」と感じていたんですよね。関節が滑らかに動いていて、足がちゃんと動くから腕もしっかり振れていて、さすがに全盛期とはいかないものの、それに近いフットワークをしていました。

GD それがおかしくなったのは?

辻村 2日目の後半あたりからですよね。バックナインなんて気力でやっていたのではないでしょうか。1日でどこまで治るか期待していましたが、今日は朝から股関節がロックされているかのように動いていませんでした。

画像: 現地で見る辻村はタイガーの様子を「股関節がロックされているかのよう」と話す

現地で見る辻村はタイガーの様子を「股関節がロックされているかのよう」と話す

GD 明日はラウンドできるのでしょうか?

辻村 仮に私がセコンドだとしたら、今後のことを考え、正直タオルを投げたい気持ちです。ただ、タイガー自身も昨日の後半あたりから、「観客に自分の姿を見せよう」という気力だけでやっていた気がするんですよね。今日も後半はティーアップするのもボールマークを置くのも精一杯という感じでしたが、それでも痛いそぶりを見せず何とか頑張ろうとしているタイガーを見て、胸が熱くなりました。

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2022年セントアンドリュース・オールドコースでの全英オープンに出場したタイガーは、初日を終えて痛々しい姿。アテストルームに向かう途中にある階段の昇り降りは、壁に手を付きながらでないと出来ないほど。ところが、一夜明けた2日目もみごと完走。結果は予選落ちだったが、詰めかけたギャラリーに雄姿をみせた。ある選手の専属トレーナーは「初日の終わりにトレーニングルームで見たタイガーは一人では歩けないほどだったので、周りから見るとリタイヤするしかない状態でした。それでも、2日目をラウンドしきった。その雄姿にタイガーの凄さを感じたと同時に、同じトレーナーとしてメンテナンススタッフの優秀さも実感しました」と話していた。
はたして、自身のアパレルである「サンデーレッド」の赤と黒のウェアに身を包んだタイガーの雄姿を見れるのか、注目だ。

PHOTO/Blue Sky Photos

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画像: www.golfdigest-minna.jp
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