臼井麗香は2018年に2度目のプロテスト合格し、大里桃子、原英莉花、三ヶ島かな、脇本華、河本結、菅沼菜々、渋野日向子、稲見萌寧らと同期合格の90期生。当時のプロフィールでは「ちっちゃい体でもダイナミックなゴルフをします!」と書いてあるが、今季4戦目の「アクサレディスゴルフトーナメント」では、その通りのアグレッシブなプレーでスコアを伸ばし、推薦出場から初優勝を飾ったのは記憶に新しい。
お気に入りの一本を聞いてみると「8番アイアン」を挙げてくれた。
「8番アイアンが昔から好きで、140ヤードくらいの距離が残ると『来たー!』って思っちゃいます」(臼井、以下同)
優勝したアクサレディスゴルフトーナメントでは、最終日が降雨のため中止になり2日目のスコアで優勝者が決まる展開になったが、その最後のバーディチャンスを作ったのが8番アイアンだったという。
「最終日が強い雨予報だったので2日目は伸ばせるだけ伸ばしていこうと決めていました。11番パー4で140ヤードが残ったので8番アイアンでバーディチャンスにつけて13アンダーにすることができました」
一つ前の組をゆく山下美夢有も13番から怒涛の4連続バーディで追い上げるも1打及ばずに2日目を終えていた。最終日は降雨で中止となり、2日目単独首位で終えていた臼井が優勝を手にすることになった。
クラブを見てみると、ヨネックス「EZONE CB702 フォージド」の8番アイアンで軟鉄鍛造ボディのポケットキャビティに、フェースはマレージング鋼のハイブリッド構造。複合素材を使用したモデルではあるがロフトは35度と飛び系ではない点が特徴だ。
シャフトは岩井千怜も使用する「レクシス カイザ」アイアン用の80グラム台のSフレックス。カーボンシャフトらしい走り感がありながらも縦距離を合わせられる操作性があるという。
「打感も良くて弾道の高さも、飛距離も出るのにミスにも強い」とクラブ契約フリーの臼井がヨネックスのアイアンを愛用する理由を教えてくれた。
「最終日が中止になったから勝てたと言われなくない」と雨でもやる気満々だった臼井。また優勝争いする姿を見せてくれるのも近いことだろう。