GD ここからは、毎度お上手な皆さんによるレジェンドタイムでーす。
◆ 置き忘れ シルバー組に デリバリー
(北海道 岡部隆義さん 86歳)
正蔵 86歳のベテランが忘れ物のウェッジをお届けに? 優しい!
GD しかも、届けた組もシルバー組という。もうみんなピカピカ!
◆ 能書きを 垂れる人って 割と下手
(鹿児島県 大野究さん 67歳)
◆ 玉返せ 人相悪し このカラス
(鹿児島県 大野究さん 67歳)
◆ たまたまか また木の股に 俺の球
(鹿児島県 大野究さん 67歳)
正蔵 出た、大野名人。
GD 今回は写真付きです。全部手彫り。すごすぎません?
正蔵 天才……。
GD 大野さんはすでに「ゴルフ川柳殿堂」入りを果たしていますが。
正蔵 これは、もう一段上られた感があります。よって……「永世名人」認定です。
GD キャー、今初めて聞いたけど、ゴルフ川柳に「永世名人」という称号があったー。
正蔵 同時に特別賞として、プロV1を贈呈しましょう。
GD 一方で、史上最速で「殿堂入り」を果たした“ゴルフ川柳界の藤井聡太”ことパンキー太朗さんの今年は……。
◆ トップした 10番だもの しょうがない
(宮城県 パンキー太朗 66歳)
◆ 今日もだよ 中盤10番 トップした
(宮城県 パンキー太朗 66歳)
GD サッカーに詳しいパンキーさんならではの「トップ下=10番」を生かしたネタ。ほかにも、いかにもお上手な川柳がいくつも来ていたのですが……。
◆ 川柳で ゴルフ上達 知らんけど
(宮城県 パンキー太朗 66歳)
GD 「知らんけど」は流行語にも選ばれていましたし、最近はよく使いますね。
正蔵 流行語をうまく絡めてくるのはさすがなんですが……何だか、上手な人の低迷期のような感じがする。「知らんけど」は、流行り言葉ではあるんだけど、情熱を打ち消す“やる気のなさ”を醸し出している? 上手の手から水がこぼれたとでも言うような……。
GD うん?
正蔵 これは初のイエローカードの発動です。
GD まさか、サッカー好きだからって……。
正蔵 格式のある「ゴルフダイジェスト川柳殿堂」では、イエローカードが2枚出されると、殿堂から降格されるのです。
GD そんな……初めて知った。
正蔵 パンキーさんはまだ1枚目だから大丈夫。来年、頑張ってもらうためですよ♡ 私たち、仙台に行きたいんだもん。
GD では、最後に、次なる殿堂はこの人かと注目を集めている、この方です。
◆ 初心者が 文春並みに 叩いてる
(愛知県 さごじょう 41歳)
GD 来ましたよ、さごじょうさんが。
正蔵 大叩きする様子を「文春並みに」と例えるとはワードセンスがありすぎる。文春並みの大叩きということは……。
GD 200は超えてますね……恐ろしや、文春。
正蔵 ここにちょっとだけ愛が加わると、もう言うことなし。
GD なるほど。大叩きしている初心者への視線に愛が、か。なかなか難しいものですね。ということで、来年からは選考は林家正蔵とAIにて行います。ウソです。皆さん、今年もありがとうございました。
入選作、発表!
◎最優秀賞
イソップに なったと 悩む会長さん
(石川県 前進4打 58歳)
◎優秀賞
初心者が 文春並みに 叩いてる
(愛知県 さごじょう 41歳)
定年後 ゴルフは軽で 再出発
(山梨県 アホウドリ 62歳)
◎佳作
コース上 アミガサタケを 収穫す
(北海道 RENBO 38歳)
ニューボール 生け贄として 森に消え
(埼玉県 シゲ蔵 60歳)
◎特別賞
おまえへた なのにやめない おれもへた
(神奈川県 ようちゃんゴルフ 74歳)
◎いい奥さんで賞
「行っといで!」 いちばん元気 出る言葉
(東京都 都の風 77歳)
◎永世名人特別賞
たまたまか また木の股に 俺の球
(鹿児島県 大野究さん 67歳)
◎殿堂入り
大藪秀髙さん、大野究さん(永世名人)、パンキー太朗(イエローカード1枚)
※週刊ゴルフダイジェスト2024年5月21日号「ゴルフ川柳コンコール入選作大発表」より一部抜粋