今回試打を担当した勝又崇之プロは「♦♦♦MAX」を構えて、「いい顔してますね。形状は450ccの『♦♦♦』なのに、大きさは460ccと『MAX』。ヘッドが大きいのにロールとバルジのバランスが抜群で、さらに逃げ顔。こういう顔が好きなプロや上級者は多いはず。僕自身もこういうのを求めてました」と、大絶賛。「初速が速く、飛距離も出るのですが、思った以上にスピンが入るので、球がドロップする心配もない。とはいえプロモデルなので過度なスピン量ではなく、ボールをコントロールできるくらいの適度な量。『パラダイム Ai スモーク』はシリーズとして寛容性も高められているので、ドローヒッター、フェードヒッターなど、いろんな入射角のゴルファーに合うと思います。試打シャフトはカスタムシャフトにラインナップされている『24ベンタス ブルー』でしたが、しっかりしているのに全体的にしなやかにしなり、叩いても暴れない。ヘッドとの相性も抜群です」
次に「♦♦♦S」を手にした勝又プロ。「モデル名に『S』が入っていることからわかるように、450ccの『♦♦♦』より、ひと回り小さい小顔です。試打クラブは10.5度でしたが、かなりのオープンフェースで逃げ顔。ゴリゴリのプロモデルかと思いきや、打ってみると前作『パラダイム ♦♦♦S』よりやさしくなっていて、思った以上に球もつかまり、スピンも入ります。とくに、やや上めに当たると高打ち出し、低スピンで飛距離が出る。ややトウ寄り先めのヒットでも、そこまで曲がらないので、ある程度の許容性も併せ持っています。操作性が高く、自分でボールをコントロールしたい人にはいいでしょう。ただしあくまでも上級者向けです」
フェアウェイウッドの「♦♦♦T」は、「小ぶりなので『♦♦♦S』ドライバーからの流れと相性がいいですね。ディープフェースでV字形のソール。打ち込んでも抜けがよく、球を拾ってくれる実戦向きの“ザ・プロ用”。パワーのある男子プロが使う理由がわかります。フェース寄りのウェイトが重く、重心が浅いものの球はちゃんと上がりますが、やさしさはそこまで感じられません。直接、地面から打ってもちゃんと芯に当てられる技術と、ある程度のヘッドスピードが必要です。3Wで14度と立っているので、16度の『3HL』と18度の5Wを検討してもいいと思います」
パラダイム Ai スモーク ♦♦♦MAX
「ツアープロが好む『♦♦♦』の顔なのに、ヘッドが大きくて安心感のあるいい顔をしています。初速が出るのにスピンもしっかり入るので、飛距離が出てボールコントロールもしやすい。完成度が高く、使い手を選ばないヘッドです。プロと同じものが使いたいけど、難し過ぎるヘッドは……という人にピッタリです」(勝又プロ・以下同)【使用プロ:河本結、木村彩子など】
パラダイム Ai スモーク ♦♦♦S
「小ぶりで逃げ顔、構えると難しそうに感じましたが、打ってみると見た目以上に球がつかまり、浅重心なのにスピンも『♦♦♦』より入る。前作『パラダイム ♦♦♦S』より、やさしくなっています。操作性が高いのですが、その分、ヘッドの挙動が大きいので、合わせるシャフトが重要。『TA』から始まるシリアルナンバーもツアーバージョンならでは」【使用プロ:ブレンダン・ジョーンズ、アンソニー・クエイルなど】
パラダイム Ai スモーク ♦♦♦T フェアウェイウッド
「ディープフェースでソールのラウンドがきついV字形ソール。上から打ち込んでも球を拾ってくれて、ラフからでも抜けがよい、パワーのある男子プロが求める形状です。ソールにウェイトが2個配され、標準では前がかなり重く、浅重心ですが、それにしては球が上がる。ドライバーで『♦♦♦S』を選ぶ人には向いているかもしれません」【使用プロ:ジョン・ラーム、河本力、杉原大河など】
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