立ち気味に構えると筋肉がスムーズに動きやすい
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。今年も女子ツアーでは新人が活躍したり、初優勝の選手が出たりと、本当に面白い展開になっています。週刊ゴルフダイジェスト5/28号に今年初優勝を果たした”レイチェル”こと臼井麗香プロの記事「臼井麗香5つの開眼」という記事がありました。そのなかに臼井プロのパットに関する「開眼」が載っていました。最近ちょこっとパットに悩んでる僕的には、めちゃそれが気になったので、さっそく試してみることにしました。
この記事では臼井プロを指導している大本研太郎コーチが解説をしてくれていますが、大本コーチによると、臼井プロはパットのときに体の前傾が浅いそうです。あまりかがまずに立ち気味ということですね。このアドレスには意味があって、少し立ち気味で構えるほうがストロークがスムーズになるそうなんです。ゴルファーの体というのはボールの近くに顔を持っていくほど緊張感が高まり、筋肉がスムーズに動かなくなるそうです。なので、目と地面を離して、立ち気味に構えることで筋肉がスムーズに動きやすくなるんですね。
スタンスを狭くすると肩甲骨を使った正確なストロークがしやすい
そして臼井プロはアドレスのときにスタンスが狭いのですが、これにもちゃんと理由があるそうです。立ち気味にアドレスするにはスタンスが狭いほうが良いということもありますが、大本コーチによると、スタンスを狭くすると上腕を外旋しやすくなり、肩甲骨を使って正確にストロークしやすくなるそうなんです。スタンスを広げてしまうと、上腕が内旋し、ひじを張りやすくなってしまうので、腕だけでのストロークになりやすくなってしまうということなんです。それだけでなく軸もブレやすくなるのだとか。
パットのときのスタンスの幅とかは、今までもちょっと考えたことはありましたが、幅を変えることでストロークまで変わってくるとは思いませんでした。今までの僕はスタンスは肩幅より少し狭めで、少し腰をかがめ気味でのアドレスだったので、臼井プロのように狭いスタンス&立ち気味アドレスでボールを打ってみました。
実際にやってみると……
狭いスタンスで立ち気味に構えると、少し腰高な感じがしますが、そこまで違和感はありません。ストロークしてみると、たしかに今までよりもスッスッとスムーズにストロークできる感じがします。実際に1ラウンドこのアドレスをやってみたのですが、ちょうど緊張する1メートル弱くらいのパットのときも、ストロークがぎこちなくなりにくかったです。
上腕の外旋も少し意識してアドレスしましたが、脇が閉まってストロークが安定する気がしました。今までも内旋してひじが張っていたわけではありませんが、外旋を意識してアドレスしたほうがストローク中に軌道がブレにくく感じました。なので、ショートパットでもロングパットでも、打ち出し方向のブレが少なくなる気がしますね。
逆に内旋させて少しひじを張ってストロークもしてみましたが、たしかに手でストロークしている感が出るし、ストロークが波打ったりするときもありました。狭いスタンス&立ち気味のほうが、体の軸を感じやすいし、体幹でストロークできる感じがします。個人的には今後もこのスタイルでパットをしていこうと思いました。
クロスハンドグリップが合うのはどんなゴルファー?
最後に臼井プロのパットのもうひとつの特徴はクロスハンドグリップです。女子プロにはけっこうクロスハンドの選手多いですよね。大本コーチによると、クロスハンドのメリットは右肩が前に出にくくなるので、スクエアに構えてスクエアに打ちやすくなることだそうです。
僕も実は何度かクロスハンドを試したことがあるのですが、どうしても違和感を感じてしまいダメでした。なんでかな~? と思っていたのですが、大本コーチによると、右手のフィーリングで距離感をつくる人には向かないということでした。まさに僕は右手でフィーリングを出しているので、クロスハンドがいまいちしっくりこない理由がわかりました。
僕のように右手でフィーリングを出していない人、そして打ち出し方向が安定しない人は、一度臼井プロのようにクロスハンドグリップを試してみるのもいいんじゃないでしょうか。
今回、臼井プロが開眼したうちのひとつであるパットのスタンスについて試してみましたが、個人的にはとても参考になりました。この記事には他にもスウィング、アプローチ、メンタル面などの開眼ポイントが解説されていますので、ぜひ一度記事を読んでみてください。