クラブセッティングでゴルファーの頭を悩ませるのが、フェアウェイウッドの番手の組み合わせ。ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人に、スコアにつながるFWについて聞いてみた。
画像: フェアウェイウッドはどんなセッティングがいい?(写真はイメージ)

フェアウェイウッドはどんなセッティングがいい?(写真はイメージ)

7Wは少々悪いライでも安定したショットが可能

クラブフィッター小倉です。今回は、フェアウェイウッド(FW)についてです。皆さんは、FWを何本、キャディバックに入れているでしょうか? 1~2本という方は多いと思いますが、今回注目したいのがFWで最も飛ぶ番手、ドライバーの次にくる番手です。

昔から一般的といわれるセッティングは、ドライバーの次は、3W、5Wといった組み合わせです。FWを2本セッティングにしているゴルファーは、この組み合わせが多いでしょう。実はこの組み合わせは個人的には、ヘッドスピードが42m/s程度あるゴルファー、もしくは中上級者に向けた組み合わせだと思っています。

最新のモデルは、ヘッドの性能も高く、ボールも上がりやすく、3Wはともかく、5Wは非常にやさしくなっています。それでも一般的なアベレージゴルファー、ヘッドスピードが40m/s前後のゴルファーには、あまりお勧めしません。理由は、的確な状況判断ができるゴルファーが少ないように感じるからです。

FWは、飛距離が出る番手ほど軽く長く作られています。そういったクラブは、ライによってボールをとらえる確率が大きく変わります。アベレージゴルファーやパワーがそれほどないゴルファーほど、飛距離を稼ぐことにこだわり、中上級者ではあきらめるような傾斜やラフでも3W、5Wを持ってしまいがちです。

そういったゴルファーには、7Wがおすすめです。FWの中では、短く重く作られており、なおかつロフト角が大きいので、ボールも上がりやすいです。少々の悪いライでも安定したショットが可能です。

アベレージゴルファーやヘッドスピードが40m/s前後のゴルファーは、3Wや5Wを使うなと言っているわけではありません。ティーショットやフェアウェイといった良いライからであれば、今のFWは問題なく打てるでしょう。しかしその問題なく使えるシチュエーションは決して多くありません。

もちろん7Wだって打てないシチュエーションは、たくさんあります。しかし3Wや5Wと比べると7Wは活躍の場は幅広いです。ティーショット用として3W、5Wを入れておいても良いと思いますが、芝から打つクラブの一番上のクラブは7Wにするとセカンド地点からのミスはかなり少なくなるはずです。もちろん最低限のライの見極めはしてくださいね。ボールが半分埋まっている状況では7WはおろかUTでも厳しいですから。

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