グラファイトデザインから10月6日にニューモデル、TOUR AD VFが発売された。早くもプロから高い評価を得ているというこのシャフトはどんな性能なのか。永井延宏プロが開発に携わった高橋雅也さんに話を聞き、実際に打って明らかにする。

しっかりした中に振りやすさ取り込む

永井 昨年発表されたTOUR AD CQは先調子でしたが、今回のVFは?

高橋 グラファイトデザインは1年ごとに先系と元系を交互に出していて、今回のVFは中元調子となります。先がしっかりしていて、方向性がいいシャフトです。

永井 対象となるゴルファーは?

高橋 やはりアスリートですね。アスリートには先がしっかりしたシャフトを求める方が多く、その中でも特に左を嫌がる人や、叩いても暴れないシャフトを求めている人におすすめです。CQは手元がしっかりしていて先が軟らかいシャフトですが、それとは真逆の性格になります。

ギアに詳しい永井プロ(左)と開発に携わったトップアマでもある高橋さん

永井 形状もCQは手元側がかなり太かったけど、VFは全体的にスリムですね。

高橋 はい。形状的には同じ中元調子のTOUR AD UBと同じですが、VFはUBよりも少し手元側をしっかりさせて、中央から先にかけてもしっかりした部分を長くしています。なのでUBよりは粘り感がなくて少し動きを感じるかもしれません。

永井 これまでのモデルでイメージが近いのは?

高橋 米ツアーでも人気のあるTOUR AD GPです。

永井 ということはVFも全体的な剛性感が高めということ?

高橋 そうですね。でも難しいとかハードというわけではありません。そのあたりは素材の工夫等でうまく調整して、しっかりした中に振りやすさを取り込んでいます。

FWにもおすすめのしっかり系

永井 VFはどんなスウィングタイプに合っているのでしょう?

高橋 手元が少ししなるので、切り返しでタメをあまり作らないタイプ、具体的にはスウィンガーとか、テンポが比較的一定なタイプですね。先端の剛性が高いので、急激に切り返すタイプや体を止めて打ちにいくタイプだとセンター部のしなりを強く感じてしまうかもしれません。

永井 ヘッドスピードでいうと?

高橋 下は40グラムから、フレックスも豊富に展開していますが、基本的にはしっかりしたシャフトなので、ヘッドスピードは40m/sくらいからでしょう。

カラーも黒×赤で力強さを強調。40グラム台〜70グラム台でフレックスのラインナップも豊富だ

永井 FWでの使用は?

高橋 FWはしっかり系シャフトの方がミートしやすいし球が上がりやすいので、VFはおすすめです。ツアーでFWでの使用率が高いTOUR AD DIよりもしっかりしています。

永井 米ツアーではジャスティン・トーマスプロが早々に使用を開始したとか。

高橋 試してみたらショットデータがどれも向上して、即実戦投入。彼は5Xの先端を詰めていますが、VFは彼らクラスでも5Xで対応できるシャフトなんです。日本では藤田寛之プロもすでに使用開始。永野竜太郎プロ、池村寛世プロ、中島啓太プロもテストして好印象を持ってもらっています。

永井 打ってみるのが楽しみです。早速打席に移りましょう。

タイミングが取りやすくてミートしやすいVF。今年のシーズンオフにチェンジするプロは多そうだ

切り返しで体を先行させやすい

永井プロは普段UBの6Sを愛用。「動きが穏やかでタイミングが取りやすい」と評価するそのUBが装着されたマイドライバーを、まずは打ってもらう。弾道は低めだが、安定したショットだ。
続いて同じヘッドにVFの6Sを差し替えて打つ。弾道が明らかに高くなる。計測データを比べると打ち出し角が約2度アップ。さらにスピン量が400rpmほど減っている。当然飛距離も伸びている。

愛用するUBをVFに換えると高打ち出し・低スピンの理想的な弾道に変わった

その理由を「UBより全体的にしっかりしているので、ロフトどおりにインパクトしているからでしょう」と高橋さん。永井プロは「手元側が軟らかいから切り返しで手元を止めることができる。その分、体を先に回していけてタイミングも取りやすいので、いい結果となるのでしょう。左サイドでクラブを引っ張り続けてスクェアなインパクトを作る、世界の最新式スウィングにぴったりなシャフトですね」とコメントする。
その発言に、高橋さんは「極端な例になりますが、女性用の軟らかいシャフトを打つと、誰もが急激に切り返して打ちにはいかない。手元を動かさないように切り返ししていきます。そのイメージに近いといえるでしょう」と補足する。

「切り返しで間が取れる分、左サイドを先に回してクラブを引っ張っていける」と永井プロ

続いて5S、4Sも試打。「VFは軽くても頼りなさがないし、手元を動かさずに切り返していけるので、球が軽くならない。それに先端の剛性があるから軽くてもミートしやすいので、初心者にもおすすめできます」(永井)
もうひとつ、永井プロが試打して気がついたことがある。フック系の球が出ないことだ。トウ寄りでヒットしても左にはまず行かない。それも「先端の剛性が高いから」と高橋さん。「左がまったく怖くない。かえってスライス系のショットがよく飛んでくれます」(永井)

左が怖くないのもVFの魅力。アスリートにとってはコース攻略がグーンと楽になるはずだ

TOUR AD VFの登場に、「こんなシャフトを待っていた!」と喜ぶゴルファーは多いはず。赤と黒の精悍なカラーリングに、ショットの向上を期待しよう。

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