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球を抑えたい人ゴルファーは「Diamana」、逆に球を上げたいゴルファーは「TENSEI」で決まり!
「①フェースセンター」に、「②重心点」「③最大たわみ点」「④最高CT点」を精密に一致させた精密4点集中フェースが、驚初速と低スピンを実現。さらに、ヘッド形状・ヘッド内部設計を見直した低重心化設計と、ニュートラル(程よい)重心でドローもフェードも思いのままに、強弾道で飛ばす。適度なフェースローテーションを使うゴルファーに最適、というのが謳い文句だ。
まずは、2本ある『RS』の純正シャフトの打ち比べを、ロフト10.5度のヘッドを装着してヘッドスピード45m/s前後で打ち、その特性や適合しそうなヘッドスピードを探ってみた。
Diamana for PRGR(flex S)を試打
特長は、「軽量ながら大慣性モーメントヘッドでも当たり負けしない剛性が特長。適度なつかまりと高弾道を実現する」というもの。
試打データ【Diamana for PRGR】
トラックマン4のデータ
クラブスピード●45.0m/s
ボール初速●66.7m/s
打ち出し角●11.2度
スピン量●2747rpm
降下角●35.3度
キャリー●243.5Y
飛距離●268.3Y
打ち出し方向●0.0度
スピンアクシス●2.1度左
SIDE●4.1Y左
試打者の癸生川プロの印象は、
「ヘッドの弾きが凄い良いです。自分は、これの2代前のヘッドを使っていたけど、それと同じ印象で、『弾くから飛ぶ』感じがする。純正シャフトは、これくらいのスピード帯で打つとグシャンと動き過ぎるものがあるけれど、それがないので凄い振りやすいです。これなら45~46m/sのスピード帯でも打てる感覚がありますね」
この癸生川プロの第一印象と得られたデータを基に、小島プロがシャフトの特性を深堀し、謳い文句の『剛性』と『つかまり』、『高弾道』に関して検証をしていく。
まず『剛性』を検証。
小島 重さが48グラムで、長さも45.5インチあるシャフトですから、それでいて癸生川プロがそういう印象を持ったということは、弱いシャフトではない、割としっかりしている(剛性)のかなという印象はありますかね?
癸生川 あります。このマットな感じの塗装もしっかり感に関係あるのかな?
小島 それはあると思います。どうですか、手元がしっかりして、先がちょっと動いてくれるというのは。
癸生川 感じますね。
次に『つかまり』と『高弾道』を検証。データのチェックポイントはGCクワッドのSIDE着弾点が左に4.1ヤードでつかまりを。降下角度の35.3度で球の高さを検証する。
癸生川 (着弾点が左に4.1ヤードは)データ的に弾道はドローってこと?
小島 いや、ドローはいったん右に飛び出してから左に戻る球筋なので、そこは違います。つまり、ほぼストレートという弾道ですね。
癸生川 そうだね、ストレートだよね。でも『つかまり』は悪くはないです。
小島 癸生川プロはスピン量が多いほうだと思うんですが、このデータを見るとそんなにスピン量は多くないです。当たっている場所としては、11㎜トウで2㎜下。多少先よりですがほぼ真ん中には当たっているので。弾道の高さは、落下の角度で見ていくわけですが、30度から42度くらいが良いと言われる中で、35.3度は「そんなに高いわけではない」という印象です。
TENSEI for PRGR(flex S)を試打
特長は、「操作性も備えた叩けるシャフト。手元の剛性を高め、適度な重量感があり、高ヘッドスピードのゴルファーでもしっかり振っていける」というもの。
試打データ【TENSEI for PRGR】
トラックマン4のデータ
クラブスピード●44.6m/s
ボール初速●65.9m/s
打ち出し角●12.5度
スピン量●3106rpm
降下角●39.0度
キャリー●2393Y
飛距離●260.5Y
打ち出し方向●3.2度右
スピンアクシス●4.1度左
SIDE●2.6Y右
試打者の癸生川プロの印象は、
「こっちのほうがしなる感じがするな。それで思ったより球の高さが高い。こっちのほうが球は上げやすいです。普段、ちょっと球が低めの人には良いかもしれないですね」
こちらも癸生川プロの印象とデータを基に、小島プロが、謳い文句である『手元の剛性感』や『高ヘッドスピード帯への適正』などに関して検証をする。
小島 シャフトのどのあたりが、しなる感じですか。
癸生川 先より少し中かな。手元は、さっきのディアマナのほうが硬く感じる。こっちは全体的にしなる感じがします。
小島 全体的に手元も先もこっちのほうが軟らかく感じるということですか?
癸生川 そうだね。だから、こっちのほうが球は上げやすいです。だからちょっと球が低めの人にはいかもしれない。45m/sでも打てる気がする。
小島 シャフト重量は53グラムでディアマナより5グラム重たいけど、確かにこっちのほうが動くから、スピン量は入っています。ディアマナは2747rpmだったので、400rpmくらい多いですね。その分、このシャフトのほうが球は上がりやすいのかなというのはあります。弾道の高さを見ると、落下の角度は39.0度ですから、データ的にも球は高いことを表しています。
最後に、2本のシャフトを比較しての印象をまとめる。
小島 癸生川プロはどっちの方が振りやすかったですか。
癸生川 振りやすいにはディアマナの方かな。
小島 シャフトの違いはどうでしたか。
癸生川 けっこう違うと思いましたね。高さが出せるTENSEIと、球を低く抑えたいDiamanaという違いが出たと思います。そこは、装着ヘッドが9.5度になるとまた違ってくるかもしれないですけれど。
小島 僕が驚いたのは、癸生川プロが純正のディアマナのほうで、ヘッドスピード45m/sででしっかり振れたということ。タイプ的にも、この2本で違いはかなり出ているのかなと思いましたね。
みんなのゴルフダイジェストYouTubeのみんゴル試打班「ガチギアトラック」では、プロギア『RSドライバーのロフト9.5度のヘッドを装着して10.5度との特性や適正ヘッドスピードを特定。さらに、恒例のトウ、ヒールでヒットしたときの寛容性を検証するなど、細かなデータ検証を行っているので、そちらもぜひ視聴してクラブ選びの参考してもらいたい。