はぎわら・なのか。名門日本大学ゴルフ部に所属して腕を磨き、ベストスコアは75。学生時代から週刊ゴルフダイジェストなどに登場。大学卒業後はライムライト所属のフリーアナウンサーとして活動中。
地元福岡での優勝を期す・出利葉太一郎
ABEMAツアーに出場する選手は基本的に、ファイナルQTまで進出している選手なので、当たり前ですが、みなさん上手いです。それこそ、練習場で打つ球はレギュラーツアーのシード選手とそん色ない。それでも出場選手や関係者に「いつ勝ってもおかしくない」と言われる選手は多くありません。今回紹介する出利葉太一郎選手はそんな「いつ勝ってもおかしくない」と言われる選手の一人。
ファイナルQT75位の資格でABEMAツアーが主戦場ですが、「~全英への道~ミズノオープン」に出場し、予選落ちに終わっていますが、4回計測したドライビングディスタンスの平均が311.96Yで全体の3位。2位は312.22Yの河本力選手で、1ヤードも違わないので、プロのなかでも出利葉選手はかなりの飛ばし屋。そんな「ミズノオープン」を経験した出利葉選手は「レギュラーツアーに行ったら同期にも会えて、早くレギュラーで戦いと改めて思った」と言います。同期というのは日大で主将だった杉浦悠太選手や、ナショナルチームで一緒だった東北福祉大出身の岡田晃平選手。杉浦選手は大学時代にレギュラーツアー優勝、岡田選手は今季レギュラーツアーですでに1000万円を稼ぐ活躍。同じ福岡シリーズで先週の「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」では、悔しくも予選落ちになっただけに今週はなおさらがんばりたい!
ツアーも運転もルーキー・大嶋港
昨年のサードQTを突破し、プロ宣言するとファイナルQTを7位でフィニッシュ。今年ツアールーキーを迎える大嶋港選手。ファイナルQT47位でABEMAツアーを主戦場とする三兄・宝選手と転戦中だ。「試合前は兄が、試合後は僕が運転してます」というが、実は港選手、今年1月に運転免許証を取ったばかりで、今年ツアー会場でよく見かける「若葉マーク」付のクルマは大嶋兄弟のモノで、若葉マークのクルマがあると港選手がいるとすぐにわかるんです(笑)。
同年代の選手から、いつ勝ってもおかしくないと言われていた港選手は今季ABEMAツアープロ2戦目で同じ福岡シリーズの「i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘」で早速優勝。最終組の1つ前でプレーしていたからか、最後まで落ち着いてプレー。優勝後に話を聞くと「前半の7番ホールあたりから優勝を意識していていました」というから、メンタルの強さが伺えます。
今回は4兄弟中プロになった3人(長男・炎、3男・宝、4男・港)全員が出場! ちなみに、ABEMAツアーで観ていて、この兄弟の特徴は小気味いいプレーをするところ。全員、プレーファストの精神が染みついていて、リズムよく、でも淡々とプレーします。特に宝選手はカメラマンが追えないほどプレーがはやいんです! 港選手に注目が集まりますが、宝選手も今季はトップ10に2度入っていて好調です。とくに先週の「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」の2日目、出だし5ホールで6アンダー、しかもパット数は3と圧巻でした。3兄弟に注目です!
今季初出場・丸山奬王
「親子でプロゴルファー」というのは聞かない話ではありませんが、ここまで有名なお父さんはそうはいないと思います。ご存じPGAツアー3勝の丸山茂樹プロの長男・奬王(ショーン)選手です。今季のQTランクは411位なので、出場試合が限られており、「ABEMAチャレンジャー」として、今季初出場!
ABEMAツアーでの最高成績は23年「太平洋クラブチャレンジ」の15位タイ。以前、ABEMAツアーに出場したときに見た飛距離には驚かされたことを覚えています。また、父親である茂樹プロにそっくりなアプローチと飛距離で、最低でも15位以内でフィニッシュしたい(※)はずです。
※ABEMAツアーはQT順位など関係なく、15位以内に入ると翌試合の出場権が獲得できるため
連覇なるか!?・長澤奨
QTランクが177位で出場権がないなか、2022年「LANDIC CHALLENGE 9」のトップ10以内に与えられる資格(2位タイ)で出場した昨年「LANDIC CHALLENGE 10」はG・ゴッドフリイとのプレーオフに勝ち、見事優勝した長澤奨。このような数少ないチャンスをものにできる強心臓の持ち主。ジャンボ尾崎に師事しており、180cm90㎏の大型プレーヤーで昨年のABEMAツアーのイーグル率は1位。強面だが話すと優しく、笑顔がかわいい選手なので、是非、サインをもらいにいってみてください!