ラウンドの多いシーズン。あなたの「目」は大丈夫ですか? 眼鏡をかけるか、コンタクトか、サングラスはかけるかなど、目にまつわるあれこれを識者やアマチュアゴルファーに聞いてみた。
画像: 古田敦也氏はプロ野球では珍しい"眼鏡派"で、ゴルフプレー時も眼鏡を着用している

古田敦也氏はプロ野球では珍しい"眼鏡派"で、ゴルフプレー時も眼鏡を着用している

●帽子とサングラスは欠かせない

僕はあと1カ月ほどで60歳になります。現在の目の状態は近視(視力0.8~0.9)で、車の運転はメガネなしでOK。あと、乱視、さらに翼状片の初期症状といったところです。もともと近視なので、老眼は今のところなしで、眼鏡はかけていません。ただ、これまでかけたことはあります。乱視のせいでボールの飛んでいくところは見えないし、何よりグリーンでの芝目がゆがんで見えるのに閉口して、乱視用の眼鏡をかけました。よく見えましたね。ところが芝目が見えるのはいいんですが、グリーンの剥げたところなど”荒・粗”まで見えてパッティングするのに邪魔なんですよ。つまり、見え過ぎて脳が疲れるんです。徐々に乱視になっていき、脳がそれに適応していったのに、急に見えるようになって脳が混乱したんではないですかね(笑)。芝がよく見えることと”打てる”こととは別なんですね。で、眼鏡はやめました。

翼状片は白眼の部分が紫外線で焼けて、見えにくくなります。今のところはまだ広がっていないので、もし大きくなって瞳まで及んできたら切ろうと目医者から言われています。芹澤(信雄)さんはそれで手術したと言ってましたね。スポーツサングラスは紫外線対策でかけています。僕は瞳がブラウンで、黒い瞳より紫外線に弱いらしいんです。帽子とサングラスは欠かせません。(タケ小山、テレビ解説者・プロゴルファー)

●眼鏡拭きが必須アイテム

近視です。普段からかけている眼鏡をゴルフの時もかけています。ときどき、泥がはねてレンズにつくのですが、眼鏡拭きじゃないときれいに取れないので、眼鏡拭きはラウンド時の必須アイテムです。(30代女性、神奈川県)

●サングラスはナビの表示が見えにくい

年齢が上がるにつれ老眼が進んでいて、近くは見えづらくなっていますが、遠くはよく見えるのでゴルフに支障は感じていません。視力が落ちてきたら眼鏡をかけることになるでしょうが、汗をかいたり、雨の時はくもったりで何かと煩わしそうですね。サングラスはかけます。まぶしさを感じやすくなってきたのも加齢のせいですかね。白内障に近づいているのかもしれません。プレー中にサングラスをかけると、ナビゲーションに表示される距離、ピン位置など、デジタル文字が見えにくいこと。いちいち外して見るのも面倒で困っています。(60代男性、千葉県)

●目がいいのもプロの資質の一つ

おかげさまで、66歳の今でも眼鏡は必要としていません。普段は新聞を読むときに見づらいくらいだから、老眼ではあります。プレー中は眼鏡もサングラスもかけません。目がいいのも含めてそれが”プロの資質”の一つと思っていますから。米国フロリダにいた時は日差しが強いので普段はサングラスをしていましたが、プレー中はしていませんでした。眼鏡の縁でボールが見えにくくなって邪魔だと感じていましたから。それと試合でサングラスをするのは、プロとしてどうかと思うのです。やはりギャラリーなり、テレビ中継で見られる商売なので、競り合いの中で心理模様を見てもらうのも醍醐味だと思うのです。心の動揺などが一番先に表れるのが目でしょう。それを隠すのは、プロの試合のスリルを削いでいることになるのでは……。紫外線が目に悪いというのもわかりますが、プロ意識としてはどうかなと思います。(水巻善典、プロゴルファー)

●サングラスをしたまま挨拶されるのがちょっと……

話が少しそれますが、ラウンドの際、友達の友達がサングラスをかけてきて「おはようございまーす」と言いながらサングラスを取らない。かなり年下の子だし、ちょっと感じが悪いと思ってしまいました。(50代男性、東京都)

●ゴルフ用にUVカットのコンタクトをしている

車の運転も裸眼でぎりぎりセーフくらいの近眼ですが、ゴルフ用に度が弱いUVカットのコンタクトを着けています。眼鏡も試したのですが、僕の場合、眼鏡だと裸眼より目標が近く見えるんです。厳密に言うと、見え方は同じと思うのですが、視神経から脳まで行って指令が出る過程で、裸眼とメガネではタイムラグがある気がします。見えたものを純粋に伝達するのはコンタクトがいいなと思って今はそうしています。サングラスはオークリー契約だったので、6種類のレンズで組み合わせてかけていました。くもりの日は晴れた日のように光を集めるレンズとか、まぶしい日差しには光を抑えるレンズなど……。凝り性なので、使い分けをするのですが、それが気になってプレーに集中しづらいケースも出てきました。

ならば、これまでの経験則を生かして集中したほうが距離感は出ると思い、今はプレー中はサングラスはしていません。中嶋(常幸)さんがレーシック手術をして近眼が直り、よく見えるようになって眼鏡は外したものの眼鏡のフレームの枠内で見て集中していたため、それがないとターゲットをとらえられなくなったと言っていました。それでレンズなしの伊達メガネをかけたらしいです。さまざなケースがあるもんです。(小野寺誠、プロゴルファー)

●薄いセピアのレンズの眼鏡を作った

夜間の車の運転で対向車のライトがすごくまぶしくて病院に行ったら白内障とのこと。すぐ手術しました。ライトの光だけでなく太陽光のギラツキ感も抑えられています。先日、眼底検査を受けたついでに、薄いセピアのレンズの眼鏡を作ってみました。(70代男性、神奈川県)

●度付きサングラスは出費が嵩む

数年前、白内障の手術をしたので、サングラスは必須。近視もあるので度付きです。度が付いていないとグリーンにゆがみが見えて芝目が読めません。ただオークリーの度付きサングラスだと8~10万円。数年ごとに替えるので痛い出費です。(60代男性、長野県)

●サングラスはアプローチでダフりそう

視力は右0.4、左0.7で次回、運転免許証更新の時には眼鏡が必要と言われるかもしれません。医者からも「眼鏡をかけないとどんどん視力が悪くなる」と言われてコンタクトを着けるようにしました。ところが乾き目なのでプレー中でも目薬をしょっちゅう差さなければならず、集中できない。それでコンタクトはやめたのですが、コンタクトが駄目なら眼鏡を作ることになるかもしれません。紫外線よけにサングラスもかけろと言われているのですが、かけてプレーすると、ボールが浮いて見えたりして、アプローチなどダフりそうでしっくりきません。車の運転でもよほどまぶしい時しかしません。もししていても、トンネルに入った時はすぐ外します。急に視界が暗くなって何も見えなくなる一瞬があって危ないですから。目のことは、僕の今一番の悩みですね。(髙橋勝成、プロゴルファー)

※週刊ゴルフダイジェスト2024年6月25日号「山を動かす~眼鏡はかける? ゴルフと目の関係」より

This article is a sponsored article by
''.