NEWアイアンにぞっこんの石坂
「JAPAN PLAYERS CHANPIONSHIP byサトウ食品」の練習日にツアーローンチされたテーラーメイドのNEWアイアン。ツアー担当者に聞くと、「まだ発表前なので……」という常套句で断られ、何も教えてくれない。実際に確かめるしかない!と、現物を見てみるとバックフェースに「P・7CB」と刻印されており、昨年発売している「P・7MC」のようにオフセットが少なく、コンパクトな形状でありながら、トップブレードが厚いキャビティバック形状になっていた。性能については実際にテストを行っている石坂友宏プロに聞いてみた。
「構えた瞬間にこれはいいなと思いましたね。というのも、アイアンは操作できるイメージがしやすい“コンパクト感”がありつつ、構えたときに“やさしい”と思えるモデルが好きなんです。そういった意味でP・7CBはトップブレードがやや厚いので、めっちゃやさしさを感じるんです。打ってみても前のモデルよりもフェースへの食いつきがよくなっているのでスピンも入りますし、打感もいい。すぐにでも試合で使いたいなと思いました」(石坂)
シーズン中にアイアンを“即チェンジ”したことはないという石坂だが、「P・7CB」は即バックインすると決めたという。
「今までは最新のモデルが出ても何度が調整をして使うことが多かったんですが、『P・7CB』に関しては僕が求めている、“やさしさ”、“抜け感”、“スピン”すべてが備わっている。元々はPW~6Iまでをチェンジする予定だったのですが、コンボアイアンとして使っているP770の5I、6IもすべてのアイアンをP・7CBに即チェンジすることにしたんです」
とかなりの高評価をし、即投入を決意した石坂。
次にテストを行っていたのはコンボアイアンとして使用を考えているという岩﨑亜久竜。
「いまは『P770』を4Iとして入れているのですが、下の『P・7TW』に比べて大きめの設計なので構えたときの差があったんです。でも『P・7CB』はかなり小ぶりな形なので下の番手との見た目の差がほとんどなく、“つながり”に違和感がありません。このあと調整を行ってから実践投入をするかどうか決めようと思ってます」(岩﨑)
他にも塩見好輝などがテストを行い、好感触を持っているという新アイアン。今後の動向に注目が集まる。
PHOTO/有原裕晶