昨日、藤田さいきは5番ホール終了後にサスペンデッドを迎えたため、本日は7時1分に6番ティーからスタート。そして、第2ラウンドが終了したのが8時半、その後ペアリングの組み換えやピン位置の変更などをしたため、第3ラウンドのスタート時間は17時10分、ホールアウトから約8時間半、時間が開くこととなった。では、藤田はその時間をどのように過ごしていたのか、バッグを担いでいる高橋あゆみキャディに話を聞いた。
「ホールアウト後すぐに家に帰り、2時間程度昼寝をし、食事をとってギリギリまでゆったり過ごしていたみたいです」(高橋キャディ)
藤田がコースに戻ったのはちょうど16時。コースに戻るとパッティングとアプローチを10分程度行い、練習場へ。時間がたっぷり取れたこともあり、練習内容は通常の試合前のルーティンと同じでタオルを両脇に挟みながら58度のウェッジで左手の片手打ちを6球。そこからタオルを外し、ハーフショットを8球、フルショットを1球と続けた。
その後、番手をPWに持ち替えフルショットで6球、7Iで2球、5Iで2球、4UTで3球、5Wで3球、ドライバーで3球と続け、8Iで1球、58度のハーフショットを4球と徐々にクラブの番手を下げて終了した。
その後はバンカー練習を15球ほど行い、20分程度パッティング練習をしてスタートホールへ向かった。
「8時間という長い時間が空いたのが逆によかったと思います。空き時間がなく、いきなり2ラウンドになってしまうとプロの体力や集中力が落ちてしまうので、ミスも出やすくなると思うんですよね。そういう意味では、ギリギリまでゆったりできたことで、しっかりリセットできているように見えます。状態はかなりいいはずです」と、高橋キャディはサスペンデッドによる影響は少ないと見ている。
スタートホールはパー発進。そして6番終了時までパーで凌ぎ続け、7番のセカンド地点でサスペンデッドを迎えた。
明日は7時から第3ラウンドの残り12ホールと18ホールの計30ホールとまたしても長い1日になる。首位は小祝さくらに明け渡したが、逆転するにはまだまだ十分すぎるホール数が残っている。こういう難しい状況になった時こそ、“ベテランの経験”の見せどころ。38歳の藤田が勝つチャンス、大いにある。
PHOTO/岡沢裕行