廣野ゴルフ倶楽部で開催中の第108回日本アマチュアゴルフ選手権は3ラウンド目が終了。多くの選手がアンジュレーションのあるフェアウェイやグリーンに苦しむなか、今週、オリンピック代表が内定した山下美夢有の弟、山下勝将(近畿大4年)と松山茉生(まお・福井工大福井高1年)が7アンダーの首位で並び、明日、最終日を迎える。

2日目を首位でスタートした山下勝将は、出だしの1番をパーと無難にスタートするも、2番(パー4)のティーショットを右ラフに入れ、セカンドはショートし、3オン。そこから3パットでダボと、いきなりスコアを2つ落とし、同組の鈴木隆太に並ばれてしまう。

それ以降も、ティーショットで首を傾げたりする仕草が目立ったが、「昨日までと違い、ドライバーの調子がいまひとつで、自分が思っている球ではないショットがちょっと多かったかもしれません」と話す。

それ以降も良くないティーショットが続くも、以前から得意というパッティングでしのぎ、8番では残り130Yを1mに寄せてバーディ。前半は1つスコアを落としたものの、他の選手もスコアを崩していたため、首位でターン。

画像: 爽やかな笑顔で、1年前の取材時よりも体が大きくなり、勝てるオーラが出ていた

爽やかな笑顔で、1年前の取材時よりも体が大きくなり、勝てるオーラが出ていた

日本アマに出場する猛者をも苦しめるアンジュレーションの大きなグリーンについて「グリーンのラインを読むのが得意で、ここのグリーンは芝目と傾斜が喧嘩したりすることがほとんどないので、狙ったラインに打てていれば思ったとおりに転がるので、そこがストレスなくプレーできて良かったです」と自身との相性はいいようだ。

明日は雨予報ということはスタート時に伝えられていたが、「明日のことはありますが、だからといって今日、スコアを伸ばそう伸ばそうと焦ることなく、一打一打を大事に集中することだけを考えました。明日が大雨の予報なのでどうなるか、いまの時点ではわかりませんが、ランは期待できないし、飛距離はだいぶ落ちると思いますので、まずはフェアウェイキープで頑張ります。この日本アマの優勝というのが一番大きな目標であったので、大叩きすることなく、そこは本当にとりたいです」と力強く話した。

対する松山茉生は2008年7月20日生まれの15歳なので、もし優勝すれば2015年の金谷拓実の17歳51日を更新する大会最年少記録を生むことになる。182cm、88kgと15歳とは思えない体格でJGAのプロフィールをみると、ドライバーの飛距離は310Yを記録する。

ダボを打つプレーヤーだが、イーグルも獲れるというゴルフは人を惹き付けるゴルフといえるだろう。

山下勝将が最後の日本アマでビッグタイトルを手にするのか、それとも史上最年少優勝の更新か、はたまた明日、ビッグスコアが生まれ3位以下の逆転か。最終日にも目が離せない。

PHOTO/Hiroyuki Okazawa

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