※2月15日に11時30分に同タイトルの記事をアップしましたが、掲載後に大きな誤りが発覚したため、修正し、再掲載いたします。読者の皆様、関係各位に大変ご迷惑をおかけしましたことを謹んでお詫び申し上げます。
ポイントは上半身と下半身の“分離動作”と右手首の“背屈”
写真では伝わりづらいかもしれませんが、実際のスウィングを見てみると、トップでの間の取り方がうまく、全体的なリズム感のよさが際立ちます。飛距離追求型というよりは、再現性を高くして、フェアウェイキープ率アップを重視したスウィングという印象。打ち急いでフックが出てしまうタイプのアマチュアには、とてもいいお手本になるのではないでしょうか。
細かい部分を見ていくと、たとえば左足をベタ足にしたまま深いトップが作れているところなどから、筋肉の柔軟性や、股関節をはじめとした関節の可動域の広さが見て取れます。切り返しでも、上体のポジションをあまり変えずに、下半身を回転させること(いわゆる上半身と下半身の“分離動作”)ができていて、他の2選手と同じように、軸がほとんど揺れないことがインパクトの安定感につながっています。
また、ダウンスウィングで右手首が背屈して(手の甲側に折れて)、ヘッドが背中側の遠いところから下りてきますが、これが最後にクラブをリリースするときの「バネ」の役割をして、効率よくヘッドを走らせることができています。
このタイプのシャフトの走らせ方をする人は、(クラブがインサイドから下りるのに反応して)上体が右に倒れやすいのですが、その動きを自分でしっかり抑制して、右に体重を残しすぎないインパクトの形になっているのがいいですね。その結果、インパクト以降も体幹でボールを押していくことができ、それが質感のいいフェードにつながっています。
残りの2名、清水蔵之介選手と中野麟太朗選手のスウィング解説は、2024年2月20日号の「週刊ゴルフダイジェスト」に掲載中!
PHOTO/ARAKISHIN
※週刊ゴルフダイジェスト2024年2月20日号「次世代選手のスウィング解説」より