究極に簡単に打てるクラブと構えを用意する
ミスしないショットの準備①
とにかくボールに当てることを優先するためにグリップは短く持つ。短く持つとスウィングがコンパクトになりミート率は確実にアップする。
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ミスしないクラブの選び方①
パワーのある人はディープタイプのヘッドでも高さが出せるが、一般的なアマチュアならフェース高の低いタイプのほうが、断然球は上がりやすいので楽に飛ばせる。
条件がそろわないと3番ウッドは使わない
GD アマチュアにとって3番ウッドは最も苦手意識があるクラブですが、打ちこなすポイントはありますか?
山田 実はプロにとっても難しいクラブです。ロフトがなくて、地面にあるボールを打つクラブの中で一番長いクラブですから、打ちこなすためにはある程度の条件が必要です。
GD 条件とは?
山田 まずはライです。少しでも沈んでいたり、芝が薄かったりすると使えません。ボールが浮いているかのようなライの良さが必要です。あとはクラブ選びも重要なポイントです。そもそもボールが上がりにくいですから、楽に打てる3番ウッドを選びたいです。
GD 具体的にどういう3番ウッドがいいですか?
山田 フェース高が低いシャローなほうが球が上がりやすくなります。また、構えたときに大きく見えるものも安心感が高まります。僕の場合、フェース面がしっかり見えるものを選ぶようにしています。自分にとってボールに当てるだけでなんとなく飛んでくれそうなヘッド形状を選ぶことです。
ミスしないショットの準備②
ドライバーと同じスタンス幅で構えてしまう人が多いが、ミート率を高めるためにスタンス幅は少し狭くしておく。余計な体の左右の動きを抑えることができる。
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ミスしないクラブの選び方②
アドレスの際にヘッドが大きく見えると安心感が高まり、スムーズなスウィングにつながる。ボールに当たりさえすれば飛んでくれると思えることが大事。
トップもフォローも可能な限りコンパクト!
本来は当てるだけで飛距離を稼げるクラブ
山田 3番ウッドはロフトが立っていて、シャフトも長いので当てるだけで飛んでくれます。でも、飛ばしたいという欲がどこかにあるから、球を上げようとしたり大振りになるのでミスするんです。
GD だからコンパクトに振ることが必要になるわけですね?
山田 そうです。ただ、コンパクトに振ってくださいと言われてもコンパクトに振れないのも事実。そこで必要なのが極端なイメージです。
【トップ】
シャフトが地面と平行になるまで上げようとすると大振りになって、インパクトで振り遅れる。左肩がアゴに触れるところで切り返すイメージ。
【フィニッシュ】
無理にクラブを首に巻き付かせようとせずに、アゴに右肩が触れる程度の位置でフィニッシュは終了でいい。コンパクトに振ることでスウィングリズムが良くなる。
GD 極端なイメージですか?
山田 スリークォーターで振るイメージです。実際はクラブの長さや重さによって、スリークォーターよりも大きく振ることになりますが、一番大切になるミート率を上げるためには大きく振らないことが重要です。だからトップもフィニッシュもアゴに左右の肩が触れたら終わりのイメージで振ります。
GD アイアンのコントロールショットみたいですね?
山田 そのイメージでOKです。そもそも球が上がりにくいクラブで球を上げようとするから当たらないしミスする。まず当たれば飛ぶんですから、当てることだけに集中してください。
YAMADA’Sチェックポイント
ボール位置を左へ置きやすいので要注意
飛ばしたい、上げたいという気持ちがあると、なぜかボール位置を左側へ置きがちになる傾向がある。左足かかとより左側へ置かないように注意する。
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3番ウッドが武器になるレッスンの続きは2024年7月16日号の「週刊ゴルフダイジェスト」かMyゴルフダイジェストにて掲載中!
※2024年7月16日号週刊ゴルフダイジェスト「3番ウッドをうまくなる」より一部抜粋